圧巻ハットのベンゼマは、チェルシー戦不在の可能性があった? 指揮官アンチェロッティが舞台裏を明かす「幸運だった」

2022年04月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

「彼は高級ワインのように、日々良くなっていく」

ベンゼマがスタンフォードブリッジで圧巻のハットトリック。チームに勝利を呼び込んだ。(C)Getty Images

 現地時間4月6日に行なわれた、チャンピオンズ・リーグ(CL)準々決勝の第1レグで、レアル・マドリーはチェルシーと対戦。敵地で3-1の快勝を収めている。

 この勝利の立役者となったのが、主砲のカリム・ベンゼマだ。21分、24分と立て続けにヘディングでネットを揺らすと、1点を返されて迎えた後半開始早々の46分、敵のミスを突いて3点目を奪い、ハットトリックを達成。勝利の立役者となった。データサイト『Opta』によれば、欧州カップ戦でチェルシーを相手にハットトリックを達成したのは、史上初になるという。

 マドリーを率いるカルロ・アンチェロッティは試合後、ベンゼマを「選手として本当に完璧」と絶賛した。スペイン紙『MARCA』などが報じている。

 そして実は、ベンゼマは断食(ラマダン)期間中で、一日中断食していたなかでの試合だったようだ。さらに、危うくこの試合に参加できなくなるところだったという驚きの舞台裏を明かした。
 
「スタンフォードブリッジにバスで乗り付けたんだが、スタジアムに入る直前になって、カリムが入場するためのパスが『見つからない』と言うんだ。あちこち探し回ったが、見つからないと。大騒ぎになって、私も『早く見つけないとプレーできないぞ!』と大声で叫ぶはめになったよ。幸運にもカリムはパスを見つけて、入場が叶ったんだ」

 そんな"お騒がせ"の34歳は、直近7試合で13得点という驚異的なペースでゴールを積み重ねている。

「彼は高級ワインのように日々良くなっていくね。時間が経つほどに優れたリーダーとしての資質を示し、チームにとって本当に重要な存在だと感じている。皆の模範となっているんだ。

 ゴールをたくさん決めるのは重要なことだが、ポゼッション面でもリーダーだ。いつも正しいポジションをとり、チームを助けてくれる。彼がいてくれることはチームにとって幸運に思う」

 この勝利で、R・マドリーは12日に本拠地で行われるセカンドレグを、有利な状況で迎えられることになる。しかし、指揮官は「チャンピオンズ・リーグ王者であるチェルシーは優れたチームだ。きっと次も厳しい試合になるだろう」と気を引き締めた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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