「日本人はもはや不可欠ではない」序列低下の吉田麻也、地元メディアが退団の可能性を指摘「1か月半離脱したことが…」

2022年04月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ずっとレギュラーだった。だが…」

故障離脱中にフェラーリに定位置を奪われるかたちとなった吉田。(C)Getty Images

 先発落ちして2試合、終了間際からの途中出場にとどまっている。サンプドリアにおける吉田麻也の序列は落ちつつあるのだろうか。

 1月に太ももを負傷し、1か月半の離脱を余儀なくされた吉田は、2月末のアタランタ戦で後半から出場して復帰を果たすと、続くウディネーゼ戦でアシストを記録。だが、3月12日のユベントス戦はオウンゴールを献上し、チームは3連敗を喫した。

 すると、サンプドリアのマルコ・ジャンパオロ監督は、3月20日のヴェネツィア戦で吉田を3試合ぶりにベンチスタートとし、オマール・コリーの相棒に以前もともに仕事した経験を持つアレックス・フェラーリを起用。さらにインターナショナルウィーク明けのローマ戦でも同じCBコンビを選んでいる。

 吉田はサンプドリアとの現行契約は今シーズンいっぱいとなっており、去就が注目されている。その中でスタメンから遠ざかれば、退団への一歩との声が上がっても不思議ではない。

 サンプドリア専門メディア『CLUBDORIA46』は4月6日、「次のメルカートを見据え、サンプドリアはマヤ・ヨシダの契約延長も考えなければいけない。日本人選手はもはや不可欠ではない」と、吉田の立場は絶対ではなくなったと伝えている。

【動画】現地メディアも注目!吉田麻也の高精度アシスト
 同メディアは、「契約延長の可能性に関する話は現状止まっている」と報道。「ジャンパオロ監督はコリーとフェラーリのコンビを信頼しており、彼らは良い保証となっている」と続けた。

「ヨシダは序列が落ち、その意味ではケガで1か月半離脱したことが助けにならなかった。代表ではうまくやり、ゴールも決めたが、サンプドリアではヴェネツィア戦もローマ戦もメンバーから外れている。よって、サンプドリアは彼の将来に関して考えるかもしれない」

 さらに、CLUBDORIA46は「ジェノバでの2年、彼はずっとレギュラーだった。だが、この今シーズンの終盤戦は、将来に関する選択に向けて決定的となるかもしれない」と報じている。

「サンプドリアでは年俸100万ユーロ(約1億3000万円)を手にしており、最近のフィジカルの問題も考えれば、同額での延長を望まない可能性がある。フロントは急いでいないが、いずれにしても、若手育成を目指して周囲を見回す可能性も除外すべきでないだろう」

 降格圏の18位ヴェネツィアと7ポイント差のサンプドリアだが、消化が1試合多いこともあり、残留は安泰ではない。まずは来季もセリエAで戦うことを確実にする必要がある。

 その大事な終盤戦で、吉田は再び序列を変えることができるか。夏に34歳になる日本代表主将の今後が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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