「真実ではない」サンタ・クララが守田英正への懲戒処分を発表。移籍やクラブ体制に関しての発言を問題視

2022年04月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

「選手と代理人はクラブを尊重すべき」

ポルトガルの名門スポルティングからの関心が報じられている守田。(C)Getty Images

 現地時間4月6日、ポルトガル1部サンタ・クララは、所属する日本代表MF守田英正に「懲戒処分を科す」との声明を発表した。

 理由は、現地5日付けで掲載されたポルトガル紙『A BOLA』に掲載されたインタビューでの発言だとしている。国内の名門スポルティングからの獲得オファーが取り沙汰されている守田に対し、同紙がインタビューを敢行。その中で「移籍を希望している」「クラブの関係者にもそう伝えている」といった移籍に前向きな発言をしていた。

 サンタ・クララはこれを問題視。声明内で「インタビューの内容およびスポーツ新聞への掲載について反論し、メディアへの発言に対する権利などの基本ルールが守られていないことを強調する」と説明。「我々は選手またはその代理人がサンタ・クララというクラブ組織を尊重することを強く求める。我々スポーツ社会は、常にアスリートを模範的に扱っており、それに連なる人々も同様である」と主張している。

 また、現地紙『Record』が「守田はポルト戦の参加を拒否した」といった報道をしていることに対しても、「彼が日本代表の活動を経て足の裏に違和感を訴え、それを受けて第28節ポルト戦の試合のメンバーに入らないよう、マリオ・シルバ監督に要請しただけのこと」と一蹴した。
 
 さらに、現地メディア『Renascenca』は、「守田が『残念ながら、サンタ・クララの内部には、移籍を妨害する人々がいるようだ』とコメントしたことが最も問題視されているようだ」と指摘。クラブの声明内では、このように綴られている。

「彼がクラブに対して"閉塞的"であるという表現をしたことに関しては、我々はすべての関係者の利益に耳を傾けることを求めており、すべての可能な提案を検討し、処理している。そのため真実ではない。特定の問題よりも常にサンタ・クララを第一に考えての行動である」

 現時点で守田に対する懲戒処分の内容は明らかにされていない。また、スポルティングからの関心については、「特にこのオファーはこれまで通り、アスリートの利益を考慮しつつ、サンタ・クララに利益があることを認め、クラブの取締役会が取り上げ、検討する話題になっている」とやぶさかでないことを認めている。

 守田と同クラブの契約は2024年6月末まで。現地紙によれば、契約解除金は1000万ユーロ(12億5000万円)とされているなか、スポルティングは400万ユーロ(約5億円)を提示。交渉のなかで、500万ユーロ(6億2500万円)までは歩み寄りを見せているとされる。

 ちなみに現地メディアによれば、守田は次節から試合には出場可能なようだ。今後の動向が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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