サウサンプトンの英雄が、ロシア軍による大量虐殺の“陰謀説”投稿にRTし大炎上。アンバサダーを辞任「混乱を避けるため…」

2022年04月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

「他人の命を奪う者を擁護しない」

サウサンプトンのエースとして活躍したル・ティシエ。引退後もクラブの象徴的存在だったが…。(C)Getty Images

"サウサンプトンの英雄"マット・ル・ティシエが、「炎上投稿」でクラブのアンバサダーの座を辞任することになった。英紙『Mirror』が4月7日付で報じている。

 同紙によれば、53歳の元イングランド代表FWは、キーウ近郊ブチャでの、ロシア軍によるウクライナの民間人大量虐殺について、メディアがでっち上げたかのような投稿をした『Unity News Net』 のツイートを引用リツイート。「陰謀説を支持した」として批判が殺到したという。

【画像】ロシア軍による大量虐殺はでっち上げ? ル・ティシエがリツイートして炎上した投稿
 このため、セインツのレジェンドは投稿を削除。次のようにツイートし、アンバサダーの職を辞することを発表した。

「サウサンプトンのすべてのファンへ。私はアンバサダーの役割を離れることに決めました。混乱を避けるために、今日このステップを踏むことが重要です。これが私とクラブとの関係やクラブへの愛情に影響を与えることはありません。私は常にセインツのファンであり、サポーターであり続けます」

 また、ル・ティシエは、辞任投稿の前に、「私はいかなる形でも戦争を提唱していない。他人の命を奪う者を擁護しない。そのような行為を行なう者はそれに応じて対処する必要がある。残虐行為は家族に壊滅的な影響を与える」と綴り、ロシア軍の行為を肯定したわけではないと強調。メディアに取り上げられない戦争もあり、「焦点はメディア操作だった」と主張している。

 いずれにしても、英雄が不本意なかたちでクラブを去ることになってしまった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【画像】ウクライナの強豪シャフタールが公開したマリウポリの惨状

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