「適切ではない判断だった」FC東京アルベル監督が松木玖生の“プロ初退場”に見解「若手の成長を阻害してはいけない」

2022年04月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

「誰もがミスをするものですけれども…」

1分、75分にイエローカードを受けた松木。プロ初の退場となった。(C)SOCCER DIGEST

 若手の成長を、誰よりも願っている。

 FC東京は4月2日にJ1第6節で横浜F・マリノスと敵地で対戦。4連勝がかかるゲームで、8分に先制点を許すも、12分に安部柊斗のゴールで同点に追いつく。だが、47分に勝ち越し弾を決められ、その後の反撃も実らず、1-2で敗戦した。

 この試合でFC東京の高卒ルーキー松木玖生がプロ初の退場処分に。1分、75分にイエローカードをもらい、ピッチを後にした。

 試合後のオンライン会見で、FC東京のアルベル監督は若き俊英の処分について納得がいかない様子だった。

「試合のスタートでは、5分、10分ほど、少しナーバスな形でした。その時間帯に失点してしまいました。しかもスタートの時点で、不適切な形でイエローカードが出されたこともありました」

 開始早々、松木は宮市亮との激しいデュエルで相手を倒してしまう。このプレーで警告を受ける。

 松木自身はその後もアグレッシブに振る舞い、攻守の両局面で存在感を示した。だが、75分には仲川輝人へのファウルで再び、警告となり、レッドカードが提示される。

 スペイン人指揮官は「今日の主審の判定は、今まさに成長し始めた若手選手に対して、悪影響を及ぼすような誤った判断だと思います」とし、「特に玖生に対して出された1枚目のイエローカードは、審判によってはファウルではないと判断する人もいると思います。それほどイエローカードは適切ではない判断だった」と見解を述べた。
 
 若い才能を大切に育てたいと考えている。

「若手選手の成長を阻害してはいけません。当然、若手選手も、監督も、ミスをするものです。誰もがミスをするものですけれども、今日、若手選手の玖生が退場に相応しいミスをおかしたかというと、決してそうではなかったと思います」

 チームは残り15分ほど、ひとり少ない状況での戦いを余儀なくされた。結局、1点差で敗れたが、アルベル監督は「ピッチに残された10人は、引き分けを、勝利を目指して、最後まで戦い続けてくれました。その姿勢を私は心から誇りに思っています」と労った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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