アギーレ就任でマジョルカは守備的スタイルへ。久保建英への影響を番記者が懸念「タケが最も割りを食いそうな選手に…」【現地発】

2022年04月02日 エレナ・ガルシア

3バックを採用する可能性が取り沙汰されていた

アギーレ新監督の就任で久保の起用法はどうなる? (C)Getty Images

 マジョルカがついに監督交代に踏み切った。チームが6連敗中であること、試合内容も悪化していたこと、そして前節のエスパニョールに敗れ(0-1)、今シーズン初めて降格圏に足を踏み入れたことが、クラブがルイス・ガルシア・プラサを解任し、ハビエル・アギーレを新監督に据える十分な理由となった。

 63歳のメキシコ人監督は、残り9試合でチームの運命を変えるという難題を背負って着任した。アギーレには、クラブのフットボール・ディレクター、パブロ・オルテルスを納得させるいくつかの材料がある。

 マジョルカが2月にモンテレイの監督を解任されて以来、"失業中"だったアギーレに着目した最大の理由は、ラ・リーガでの豊富な指導経験だ。現在のマジョルカのような困難な状況に陥っているチームを率いることにも慣れており、2シーズン前、就任時"死に体"だったレガネスを最終節まで逆転残留への望みを繋ぎ、その確かな手腕を改めて知らしめた。

【動画】「最高やん」「バカかっこいい」とファン興奮!久保とイ・ガンインが絡んだ"激アツ"シーン

 シーズンはすでに佳境を迎えている。戦術をゼロから構築する時間的余裕はないが、守備の崩壊に歯止めをかけることは可能なはずだ。目下、マジョルカはラ・リーガ12試合連続失点中で、この重荷を取り除かない限り、降格圏内からの脱出、ひいては残留達成は不可能だ。

 アギーレ新監督の初陣の相手は、ヘタフェ。注目は、やはりDFラインの構成だろう。ともに出場停止のアントニオ・ライージョとハウメ・コスタ、膝の故障でシーズンの残りを棒に振ることになりそうなアレクサンダル・セドラルに加え、ブライアン・オリバンもコンディション不良を抱えており、欠場の可能性が浮上している。

 守備を固めるためにアギーレが3バックを採用する可能性が取り沙汰されていたが、急造DFラインで臨まざるを得ない状況を踏まえると、最終的により慣れ親しんだ4バックを選択することは十分に考えられる。

 就任から1週間余り、アギーレは戦術面で具体的な話をすることを避けている。いずれにせよ、ゴール前の守備を厚くすることに注力するのは間違いなく、その代償として攻撃の枚数を削ることになれば、最も割りを食いそうな選手のひとりがタケ・クボ(久保建英)だ。

【動画】堂々とした久保と話し込んだ後、お辞儀をするアギーレ監督

【画像】久保の腹筋に韓国メディアも注目!イ・ガンインが投稿した"浴室2ショット"

次ページアギーレが久保に送った明確なメッセージとは?

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事