「自分のプレーには納得していません」A代表初先発の三笘薫が語る自身の課題「強度もまだまだ足りない」

2022年03月30日 サッカーダイジェスト編集部

「もっと成長しなければいけません」

ベトナム戦を振り返り、悔しさを滲ませた三笘。写真:田中研治(サッカーダイジェスト/JMPA代表撮影)

 日本代表は3月29日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選でベトナムと対戦。結果は1-1のドローに終わった。
 
 試合後、左ウイングでA代表初先発を果たした三笘薫がオンラインで行なわれた会見で取材に応じた。
 
 まず自身の起用法について質問されると「推進力のあるプレーは自分の武器ですが、後ろのケアが疎かになり、オープンな展開になってしまう面もあるので、先発から使ってもらえないのは納得しています。それでも今日のような試合で結果を残せれば、スタメンで使ってもらえるはずです。もっと成長しなければいけません」と語った。
 
 24日のオーストラリア戦ではチームをW杯へ導く2ゴールを決め、ヒーローとなった三笘。だが今節は自身の強みであるドリブルが封じられ、苦戦を強いられた。自身のプレーについて問われると「自分のプレーにはまったく納得していません。シュートを打てる場面でパスを出したり、浅い位置からクロスを上げたりと判断ミスが目立ちました。チームとしてもゴールに関わるプレーができないまま早い時間にセットプレーで失点し、その後も単調な攻撃が続いてしまい、5バックで引く相手を崩しきれませんでした」と悔しさを露わにした。
 
 まさに「課題の残る試合」(三笘)だったが、旗手怜央、上田綺世ら東京五輪世代が先発で出場した点はポジティブな要素だったと言えそうだ。彼らとの関係性について三笘は「五輪へ向けてやっていた分、やりやすさは感じた」とコメント。そのうえで「距離感が良くなれば、良い関係性を活かした崩しができるはず」と前向きだ。
 
 11月21日に開幕するW杯へのメンバー選考へ向け、チーム内での競争激化が予想される。左ウイングを主戦場とする三笘は、南野拓実や前田大然らがライバルとなるだろう。彼らを押しのけ、A代表の定位置を確保するために必要なことを聞かれると次のように答えた。
 
「クラブではウイングバックをやっていますが、代表では前で使われているので、より多くのゴールに関わることが重要。そのためには、スペースのない相手でも積極的に仕掛け、局面を打開しなければいけません。攻守において、強度もまだまだ足りないので、クラブに戻って積み上げていきたいと思います」
 
 自身が口にした課題を本大会までの残り8か月で解決し、左ウイングの1番手に名乗りを挙げられるか。今後の成長に注目だ。
 
構成●サッカーダイジェスト編集部

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