カッサーノ、サンプドリア移籍が決定 4年ぶりの古巣復帰

2015年08月10日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

「旗頭にするために獲得」とフェレーロ会長。

サンプドリア復帰が決まったカッサーノ。33歳のベテランは4年ぶり復帰の古巣で輝きを放つか。 (C) Getty Images

 サンプドリアは8月9日、今年1月にパルマとの契約を解消してフリーだった元イタリア代表FWアントニオ・カッサーノと契約を交わしたと発表した。
 
 カッサーノにとっては、2007年7月から2011年1月まで足掛け4シーズン在籍して以来、4年ぶりの復帰となる。
 
 サンプドリアのマッシモ・フェレーロ会長が、当初からカッサーノの獲得を望んでいたことは周知の通り。6月の時点ですでに本人とは合意に達していたが、新任のワルテル・ゼンガ監督が難色を示したため、交渉は凍結となっていた。
 
 しかし、サンプドリアが7月30日に行なわれたヨーロッパリーグ予選3回戦・第1レグでヴォイボディナ(セルビア)に0-4の惨敗を喫し、第2レグは2-0で勝ったものの早期敗退が決まったことで、指揮官の発言力が低下。フェレーロ会長の決断で獲得が決まったという経緯だ。
 
 契約は2年。フェレーロ会長は「この2年間だけのためにアントニオを獲ったわけではない。我々のバンディエーラ(旗印)とするために獲ったのだ」と意気軒高だ。
 
 なお、カッサーノとともに専属のフィジオセラピストであるアゴスティーノ・ティバウディもサンプに復帰する。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
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