【日本 対 中国】サッカーダイジェスト特派記者の採点&寸評

2015年08月10日 五十嵐創(サッカーダイジェスト)

内容は悪くなかったが勝ち越し点を奪えず、大会史上初の最下位に沈む。

A代表デビューとなった丹羽と米倉を両SBに起用。過去2戦に比べてチーム全体が攻守に積極性を見せたが、またも勝ち切れなかった。

【サッカーダイジェスト特派記者による採点・寸評】
取材:五十嵐創

【マッチレポート】日本 1-1 中国

【PHOTOギャラリー】東アジアカップ 第3戦|日本 1-1 中国

【日本代表】
GK
1 東口順昭 5.5
丹羽に当たってコースが変わった1点目は無念。バックパスには無難に対応したが、フィードの精度やタイミングには注文が付く。
 
DF
5 槙野智章 6
米倉のオーバーラップを見逃さずに鮮やかな縦パスで同点弾の起点になった。韓国戦同様に空中戦も安定しており、ほぼ隙はなかった。
 
6 森重真人 6
槙野と良い距離感を保ち、カウンターに冷静に対応。川又を狙った縦パスの精度もまずまずで、前の2試合から明らかに持ち直した。
 
15 丹羽大輝 5.5
カバーリングの意識が高く、CBコンビが裏のスペースを取られた7分の決定機を防ぐ。一方の攻撃では、顕著なアイデア不足を露呈。
 
22 米倉恒貴 6.5
一発目の守備から気合いを見せ、その流れでFKを獲得。41分には相手SBの裏を取り、グラウンダーのクロスで同点弾をアシストした。
 
MF
16 山口 蛍 6.5
相手のシャドーにプレッシャーをかけ、縦パスをインターセプト。プレスバックのタイミングも良く、ボールハンターとして十分に機能した。
 
18 武藤雄樹 6.5
最終ラインの裏を狙ってチャンスを拡大。DFとの駆け引きを制してニアに走り込んだ41分の同点弾は、彼の良さが凝縮されていた。
 
21 遠藤 航 6.5
鋭い出足で相手の起点を抑え、正確なパスで攻撃でも貢献。くさびを入れる意識が高く、狙いとする「縦に速い攻撃」を加速させていた。
 
FW
9 永井謙佑 6
快足を活かしてスペースに進出し、右サイドからクロスを供給した。自身がフィニッシュの場面に顔を出せなかったのは反省材料か。
 
11 宇佐美貴史 6
CKのセカンドボールを拾った3分のシュートは惜しくもバーに阻まれる。逆サイドが良く見えており、大きなサイドチェンジで局面を変えた。
 
20 川又堅碁 5
左サイドに抜け出した19分のシーンでは、時間をかけすぎてクロスを上げられず。パスを下げるだけのポストワークもマイナス材料だ。
 
交代出場
FW
10 興梠慎三 5.5
71分に見せたターンからのスルーパスは可能性を感じさせたが、ゴール前でのプレーはほとんどなし。もっと高い位置で仕事がしたい。
 
MF
7 柴崎 岳 5.5
裏のスペースに飛び出してチャンスを作るも、クロスはいずれも相手にカットされた。79分の興梠へのパスは、もっと丁寧に出すべきだった。
 
FW
19 浅野拓磨 ―
やや気持ちが空回りしたか。ドリブルで持ち上がるプレーは、効果的ではなかった。周りを使って、自らがスペースへ飛び出すべきだったのでは?
 
監督
ヴァイッド・ハリルホジッチ 5.5
先制点を奪われたものの、前線からのプレスで主導権を握り返し前半のうちに同点。後半は定石どおりに攻撃の札を切るも、またも決勝点が遠かった。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
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