「“W杯級”のゴールだ」ブラジル・メディアの日本通記者が三笘薫を絶賛! 指揮官の数奇な運命にも感銘「偶然にも行先はカタールだ」

2022年03月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

「タイトルのような価値があるゴールだ」

MOMに選出された三笘。(C)Getty Images

 現地時間3月24日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第9戦が行なわれ、日本代表は敵地でオーストラリア代表と対戦し、2-0の完勝を収めた。この勝利で森保ジャパンはグループBでの2位以内を確定させ、W杯出場を決めた。

 ブラジル大手メディア『globo』の日本通記者、チアゴ・ボンテンポ記者もこの一報をいち早く報じ、「日本のサッカー界に新たなるヒーローが誕生した」と、途中出場ながら2得点を奪った三笘薫を絶賛。「84分、24歳のウインガーがピッチに飛び出し、試合の均衡を破った。その活躍で2ゴールをもたらし、日本が7大会連続のワールドカップ出場を決めた」と称えた。

「大方の予想通り、立ち上がりは日本のほうがボールを多く持ち、得点のチャンスもあった。オーストラリアはあまり脅威を与えず、時折危険を作り出すこともあった。山根のオウンゴールは取り消され、南野拓実のシュートは2回もバーに阻まれた。

 日本は勝つためにプレーし、後半は圧力を強めた。森保一監督は中山雄太を左サイド、上田綺世を前線に送り込み、チームをより攻撃的にした。そして84分には原口元気、三笘を投入した。そして三笘は元川崎フロンターレのチームメイト2人と一緒にわずか5分で決着をつけた。山根視来がボックス内で守田英正と連係し、低いクロスを上げると三笘が右足で押し込んだ。それが"ワールドカップ級"のゴールだった。タイトルのような価値のある得点だった」
【ハイライト動画】W杯の切符を掴むための試合で三笘薫が躍動! オーストラリアとの激闘をチェック
 さらには三笘の追加点も称え、「これまでに日本をW杯に導くゴールを決めた、岡野雅行、岡崎慎司、本田圭佑、井手口陽介らに続いて、歴史にその名を刻むことになったのだ」と大絶賛している。

 ちなみに10点満点の採点でも三笘には「8.0」とチーム内トップの評価をつけ、マン・オブ・ザ・マッチに選出。攻守で存在感を示した守田に「7.0」と三笘に続いて高く評価し、遠藤航らには「6.5」。原口にはプレー時間が短かったため採点なしとなり、最も低い「5.0」は浅野拓磨に与えられている。

 加えて、森保監督には「6.5」をつけた。寸評ではこのように綴られている。

「彼の布陣に不満を持つ人は多かったが、チームは立ち上がりから良いプレーを見せ、苦戦することはなかった。彼は勝利を求めるために変化を起こし、成功した。1993年、初のW杯にあと一歩のところまで迫りながら、最後の土壇場で失点してしまった『ドーハの悲劇』の主人公のひとりである森保監督が、今度はW杯出場の夢を実現させた。偶然にも、その行先はカタールだった」

 日本の歴史にも詳しいボンテンポ記者の目には、選手だけではなく、監督の存在も、日本がW杯行きの切符を掴む物語の主役のひとりとして映っていたようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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