【J1展望】2ndステージ・6節|川崎 – 山形|川崎の“新10番”A・マイアがデビュー濃厚。2戦連続3ゴール中の川崎が、年間最下位の山形を蹴散らすか

2015年08月09日 サッカーダイジェスト編集部

川崎――前回対戦は0-1で敗戦。攻撃力で押し切りたい。山形――形にこだわらずシンプルな攻撃を! 

故障者/川崎=登里、田坂、松井 山形=伊東、渡辺
出場停止/川崎=なし 山形=なし 


J1リーグ ndステージ・6節
川崎フロンターレ – モンテディオ山形
8月12日(水)/19:00/等々力陸上競技場
 
川崎フロンターレ
2ndステージ成績(5節終了時):3位 勝点10 3勝1分1敗 9得点・5失点
年間成績(22試合終了時):5位 勝点40 12勝4分6敗 41得点・31失点
 
【最新チーム事情】
●レナトの後釜としてA・マイアが加入し、山形戦で早速先発の見込み。
●別メニューながら登里が順調に回復中。
●田坂が故障者リスト入り。患部がふくらはぎのため、長引く不安も。
●東アジアカップから復帰した谷口のコンディションが気掛かり。
 
【担当記者の視点】
 4節から2試合連続の3ゴールと攻撃が上手く機能し、3-4-3も徐々に浸透してきた。今ステージ前に加入した田坂が3トップの一角で攻撃にアクセントを加え、随所に存在感を放っていたものの、8月1日に負傷し、右ふくらはぎ肉離れで全治2~3週間と診断された。チームの状態が上向いていただけに田坂離脱のダメージは小さくない。
 
 そこで期待されるのが、レナトの後釜として獲得したA・マイアだ。風間サッカーへの適応にはまだ時間を要しそうだが、それでもテクニックと局面の打開力を備えており、個で違いを生み出せるプレーを練習で見せている。レナトとは違ったタイプの新10番が輝きを放てば3連勝に手が届くはずだ。
 
 一方、2節から4試合連続で失点を喫している。チームのスタイルを考えれば、守備力を強化するのではなく、「どれだけ攻撃でリズムを掴み、相手の自由と体力を奪うか」に力を割くべきだろう。もちろん最低限のリスク管理は不可欠だが、攻撃と守備は表裏一体。山形が息つく暇もないほどボールを支配し、ゲームの主導権も掌握したい。
 
 
モンテディオ山形
2ndステージ成績(5節終了時):16位 勝点3 0勝3分2敗 2得点・7失点
年間成績(22試合終了時):18位 勝点17 3勝8分11敗 16得点・31失点
 
【最新チーム事情】
●右膝を負傷していた松岡は今週から全体練習に復帰したが、川崎戦の出場は不透明。
●CBの中村英が怪我からカムバック。負傷者はリハビリ中の伊東と渡辺だけになった。
●今夏はG大阪からMFの小椋、鹿島からFWの高崎を期限付き移籍で補強。前者は中盤での守備力アップ、後者は得点力向上に期待がかかる。ただ、合流して間もないため、川崎戦ではベンチスタートが濃厚か。
●東アジアカップによる中断期間に3-5-1-1での守備戦術を確認。川崎戦では、このディフェンシブなシステムで臨みそうだ。
 
【担当記者の視点】
 3試合連続ドローの後、ホームで痛恨の2連敗。年間順位で最下位に転落し、もはや「引き分けでOK」という状況ではなくなった。とはいえ、6節の相手は、第2ステージで3位と好調の川崎。第1ステージでは雨と風を味方につけるなどして、接戦に持ち込んで勝利を掴んだが、アウェーで戦う今回は相当な苦戦が予想される。
 
 おそらく押し込まれる展開になるだけに、早い時間帯での失点は避けたい。持ち前のアグッレシブな守備で川崎の足を止めることができれば、ワンサイドゲームにはならないだろう。注目は、3バックの前に構える3ボランチか。R・フランク、アルセウ、宮阪がパスの出どころを封じて比較的高い位置でピンチの芽を摘めるかは、ひとつのポイントになりそうだ。
 
 組織的な守備を実践したうえでゴールを奪うには、前のふたり──林とディエゴの個の力が頼みになる。両ウイングバックがディフェンスに追われるであろう試合で積極的に狙いたいのはミドル。形にこだわりすぎると、チャンスすら作れない恐れがある。
 
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