ユベントスが10番ディバラをフリーで放出へ!クラブCEOが明言「もう計画の中心じゃない」。新天地候補は?

2022年03月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ヴラホビッチの加入がチームの技術的なバランスを変えた」

ユベントス退団が決定的となったディバラ。新天地はどこに?(C)Getty Images

 7年の歳月を、関係者やファンはどう評価するだろうか。確かなのは、ユベントスにおけるパウロ・ディバラの物語が終わりを告げるということだ。

 3月21日、ユベントスはディバラの代理人と会談した。今シーズンで満了となる契約の延長について、その行方が注目されていたが、クラブは延長オファーを提示しなかったという。マウリツィオ・アリバベーネCEOは同日、ディバラが「計画の中心」ではなくなったと明かした。

 イタリア衛星放送『Sky Sport』によると、アリバベーネCEOは「非常に正直なアプローチをした」と述べている。

「(ドゥシャン・)ヴラホビッチの加入でパウロはもうプロジェクトの中心でなくなり、我々はこう決断した。ドゥシャンの加入がチームの技術的なバランスを変え、ユベントスのプロジェクトが変わった。それらの変更の一部が、ディバラの契約を延長しないということだ」

 イタリア・メディアによれば、ユベントスとディバラは昨年10月に年俸800万ユーロ(約10億円)に200万ユーロ(約2億5000万円)のボーナスを加える条件で合意。だが、ディバラ代理人のライセンス問題でサインに至らず、年明け以降にクラブが条件を見直すことを決めたという。
 
 アリバベーネCEOは「10月は基準が違った」と述べ、昨秋から状況が変わったことを強調。「フロントはユベントスに反するのではなく、クラブのための決断を下すものだ」と、ユーベの利益を鑑みての結論と話した。

「(新条件の提示なしとの報道について)ユベントスとしては、簡単に減額を提示できなかった。パウロはキャリアの7年を我々と過ごしたんだ。いずれにしても彼に対して敬意を払っており、そういう類のオファーは、その敬意を示すことにならない。ディバラの力は誰も疑問視していない」

 だが、ユーベは"宝石"の愛称でファンに愛された背番号10に別れを告げ、フリーで手放すことを選んだ。『Gazzetta dello Sport』紙電子版のアンケートでは、1万人を超えるユーザーのうち、約65%がユベントスの決断に賛同している。

『Sky Sport』は、ユベントスが今後、ローマのニコロ・ザニオーロやサッスオーロのジャコモ・ラスパドーリを狙うと報道。一方、ディバラにはユーベのライバルであるインテルの関心が噂されている。また、元ユーベのファビオ・パラーティチSDがいるトッテナム、以前からディエゴ・シメオネ監督が望んでいると言われるアトレティコ・マドリーといったクラブも新天地候補と騒がれているところだ。

 関係に終止符を打つと決めたユベントスと、放出されることになったディバラ。それぞれの今後の歩みが注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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