「ロシアとの対戦拒否は満場一致だった」ポーランド代表レバンドフスキが隣国ウクライナへの侵攻に見解「他の国の人々より感じるものがある」

2022年03月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ロシアと対戦するのを想像できなかった」

ロシアの侵攻問題について意見を述べたレバンドフスキ。(C)Getty Images

 バイエルンの絶対エースにしてポーランド代表の主将を務めるロベルト・レバンドフスキが、隣国ウクライナに対するロシアの軍事侵攻についてコメントを発している。ウクライナのメディア『CHAMPION』が伝えた。

「(侵攻の)最初の日は、完全に現実から切り離されていた。誰もそれを望んでいなかった。これは非常に困難な状況であり、すぐに終わることを願っている。もちろん、これは単なる夢に過ぎないが、信じなければならない」

 33歳の点取り屋は、「我々ポーランド人はウクライナ人をどのように助け、彼らの心に寄り添えばいいのか理解している」と話し、こう続けている。

「そのような行動に携わったすべての人々に、たくさんの感謝の言葉がある。世界中の多くの人々が、私にポーランド人の支援を称賛してくれた。それは良いことだ。今はどんな助けも重要だ」
 
 ロシアの侵攻が始めると、カタール・ワールドカップの欧州予選プレーオフで相まみえる予定だったポーランド代表は、ロシア代表との対戦を拒否する意向をいち早く表明した。こうした動きが、結果的にロシアの国際大会からの除外に繋がった。

「ポーランド代表の誰もが、ロシアと対戦するのを想像できなかった。起こったことすべてを忘れるのは難しい。彼らとプレーしないという決定は、代表チームのすべての選手によって満場一致で行なわれた。それは意識的な選択だった」

 レバンドフスキは、「私たちのチームは、他の方法は考えなかった。ポーランド人は、この戦争について他の国の人々よりも少し感じるものがある」と語っている。

 バイエルンでは、キャプテンのマヌエル・ノイアーが不在の際、青と黄色のウクライナの国旗カラーの腕章を巻いてプレーしたレバンドフスキ。その心は、常にウクライナで過酷な状況に追い込まれている人々に寄り添っている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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