「ハードルがバカらしいほど高く…」批判を浴びた旗手怜央を指揮官と地元メディアが擁護!「2か月のために獲得したわけじゃない」

2022年03月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ミスもするが、挽回し、立ち上がっている」

ここ数試合はパフォーマンスの低下が指摘されている旗手。(C)Getty Images

 デビュー2試合目のハーツ戦での得点や、宿敵レンジャーズとの大一番で2得点をはじめとするマン・オブ・ザ・マッチの好パフォーマンスを披露するなど、セルティックの旗手怜央は加入当初から大きなインパクトを残していた。それだけに、最近はパフォーマンス低下を批判されていた。

 だが、アンジェ・ポステコグルー監督は選手を擁護している。セルティック専門サイト『67 HAIL HAIL』によると、指揮官は「我々が望むプレーを選手たちが理解するには時間がかかるということのほうが、私にとっては重要だ。新たな環境に適応する時間が必要なんだ」と話した。

「ここでのキャリアの最初、彼は本当に良いスタートを切った。だが、最初の2か月のために彼を獲得したわけじゃない。彼はまだ若く、成長すべきことはたくさんある。改善点は多い。だが、彼は正しく学んでいるところだ」

 ポステコグルー監督は「彼は戦っており、ミスもするが、挽回し、立ち上がっている」と続けた。

「マット・オーライリーやダイゼン(前田大然)も、選手は全員、シーズン最後の数か月のために来たわけじゃない。長期的なことのためにここにいるんだ。我々は彼らと一緒にやり続けていく」

【動画】イエローカードは妥当? 物議を醸した旗手の激しいタックル
『67 HAIL HAIL』も「ハーツ戦とレンジャーズ戦の得点は、ある意味でハタテに不利に働いた」と、期待が大きくなりすぎた旗手に同情している。

「それらの活躍で、彼が毎週とんでもないレベルでプレーするものだと多くの人が信じてしまったのだ。だからこそ、彼の調子が落ちたことにみんなが驚いている。1月と2月で彼の(求められる)水準はバカらしいほどに高くなっていたのだ」

 同メディアは「落ち着くまでの時間が必要だということが明確になるや、みんなが完全にパニックに陥ってしまったことだけが問題」と続けた。

「キョウゴとダイゼンの調子も助けにならなかったかもしれない。それは事実だ。彼らによって、多くの人が、Jリーグ出身の選手にスコットランドサッカーへの適応時間は必要ないと信じてしまった。十分に優れていれば、簡単に堅実なインパクトを残すことができる、と」

「ハタテがポジティブな印象を残してきたことは確かだ。だが、ベストを発揮するまでに忍耐が必要なことも明らかだ。サッカーの環境、生活、文化が、日本で経験してきたそれとはまったく異なる。対処の仕方はすべての選手で異なる」

 記事は「だからアンジェは正しい」と、指揮官の発言に賛同している。

「1月にハタテがセルティックと4年半契約を結んだことを思い出さなければいけない。彼は数か月だけでなく、長期のためにここに来たのだ。だからこそ、彼を評価するうえでそれを忘れないことが大切だ。幸いにも、ロス・カウンティ戦で彼はベストに戻った。2週間後にレンジャーズ戦に臨むのに、彼がそれを続けられることを願う」

 調子を落とすことなく、常時ハイパフォーマンスを続けられる選手などいない。加入してから3か月弱で良い時期も悪い時期も経験した旗手の今後に期待だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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