「4-2-4-0」の奇策が失敗、屈辱的大敗を喫したマドリー。アンチェロッティ監督はミスを認める「私のせい。うまくいかなかった」

2022年03月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ファンの皆さんには申し訳ない」

自身のアプローチの失敗を認めたアンチェロッティ監督。(C)Getty Images

 結果的に"奇策"は成功しなかった。

 現地時間3月20日に開催されたラ・リーガ第29節で、首位のレアル・マドリーは、3位のバルセロナと本拠地サンティアゴ・ベルナベウで対戦。5連勝中だったエル・クラシコに0-4の大敗を喫した。

 エースのカリム・ベンゼマを故障で欠くマドリーのカルロ・アンチェロッティ監督は、4-2-4-0というゼロトップを採用。流動的ではあったが、2列目に右からヴィニシウス・ジュニオール、ルカ・モドリッチ、フェデリコ・バルベルデ、ヴィニシウス・ジュニオールを並べ、モドリッチが"偽のCF"となるような変則システムで臨んだ。

 序盤こそ、バルベルデが攻撃に絡んで、7分までに2度のシュートシーンを作り出したが、マドリーが良かったのはここまでだった。その後は押し込まれる展開が続き、前半に2点を献上すると、二枚替えでシステムを3-4-3に変更した後半の立ち上がりにも、立て続けに被弾し、なす術なく敗れた。

【動画】バルサが怒涛の4ゴール!衝撃の結果に終わったエル・クラシコの模様をチェック
 スペイン紙『AS』によれば、アンチェロッティ監督は試合後、「バルサは我々よりも上手くプレーした。彼らが2ゴールを決めた後、逆転するのはほぼ不可能だった」と語り、モドリッチを"偽の9番"に起用した理由を明かした。

「ボールをよりコントロールし、より高い位置で押し込もうとした。それはうまくいかなかった。彼らが前に出たとき、我々はコントロールを失った。ファンの皆さんには申し訳ないが、我々にはまだアドバンテージがある」

 イタリア人指揮官は「押し上げようとしたが、そのやり方は外れた。私のせいだ」と続けている。

 マドリーにとっては、ベンゼマの存在の大きさを改めて痛感させられる結果となった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【PHOTO】日本代表を応援する「美女サポーター」を厳選!

【PHOTO】C・ロナウド、アグエロ、ベンゼマ、イブラ、ポグバetc…世界的名手たちが誇るスーパーカーを厳選&一挙紹介!

次ページ【動画】バルサが怒涛の4ゴール!衝撃の結果に終わったエル・クラシコ

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事