「ティモシュクはもう死に体。裏切り者め」ロシアで沈黙するウクライナ元主将を元軍司令官も糾弾「もはやサッカー界での未来はない」

2022年03月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

「つながる必要がない。彼には何もない」

ウクライナ代表のレジェンドだったティモシュク氏。ロシアの侵攻によりその立場は…。 (C)Getty Images

 元ウクライナ代表の主将、アナトリー・ティモシュク氏に対する批判が収まらない。

 ウクライナ代表の最多キャップ(144試合)を誇るティモシュク氏は3月12日、ウクライナ・サッカー協会(UAF)から、「コーチングライセンスの剥奪」「タイトルの剥奪」「代表の記録からの抹消」「ウクライナでのサッカー活動の生涯禁止」などの極めて厳しい処分を科された。

 現在、現役時代にプレーしたロシアのゼニト・サンクトペテルブルクでアシスタントコーチを務めている氏が、ロシアのウクライナへの軍事侵攻が始まった後も、沈黙を貫いていたためだ。UAFは、「沈黙を守り、侵略者のクラブのために働き続けている。この意識的な選択で、ウクライナのサッカーのイメージを傷つけた」とし、これが「倫理規定およびフェアプレー違反に当たる」と説明している。
 
 そのティモシュク氏に対して、代表の同僚や後輩、元妻らが怒りの声をあげるなか、新たに酷評したのが、ウクライナの政治家であり、ドニプロ大隊の元司令官でもあるユーリ・ベレザ氏だ。

 ウクライナ・メディア『CHAMPION』によれば、ベレザ氏は「ティモシュクはもう死に体であり、つながる必要がない。彼には何もない。裏切り者め」と糾弾し、痛烈に皮肉っている。

「彼には、もはやサッカー界での未来はない。彼ができる最善のことは、怪物どもを訓練することだけだ。 彼ら(ロシア)にはたくさんの鋳鉄がある。 鋳鉄製のボールで、ティモシュクは彼らを訓練するだろう」

 処分が発表された後も、ティモシュク氏の沈黙は続いている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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