W杯予選プレーオフ中止のスコットランドとポーランドが、ウクライナ支援を目的とした親善試合開催を発表。チケットの売り上げを寄付へ

2022年03月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

ともにロシアの軍事的侵攻の余波で試合が中止に

ポーランド代表主将レバンドフスキ(左)とスコットランド代表主将ロバートソン。ともにウクライナへの連帯を表明している。(C)Getty Images

 現地時間3月14日、ポーランドとスコットランドが、24日に親善試合を開催すると発表した。

 カタール・ワールドカップ欧州予選のプレーオフに勝ち残っている両国。3月24日にポーランドはロシアと、スコットランドはウクライナとの対戦が予定されていた。しかし、ロシアのウクライナに対する軍事侵攻の影響で中止に。スコットランド対ポーランドは6月に延期され、ロシアとの対戦が予定されていたポーランドは不戦勝で29日に行なわれるプレーオフ決勝に進出することが決まっている。

 そんななか、両国代表チームはウクライナ支援を目的に、スコットランドのハムデンパークでのフレンドリーマッチをすること合意。このチケットの売り上げから1枚につき10ポンド(約1500円)がユニセフのウクライナ緊急基金に寄付されるという。
 
 開催に当たり、スコットランド代表の主将アンディ・ロバートソンは、連盟を通じて声明を発表。「ひとりの父親として、今のウクライナの子どもたちの映像には胸が張り裂けそうだ。僕はユニセフの大使であり、ウクライナとの試合が延期になると知らされた際、ロベルト(・レバンドフスキ)やポーランド代表チームと協力して、この状況を少しでも救う一助になりたいと考えた。この試合で集められた寄付金が、人々の救済のための取り組みに役立てられることを願っている」としている。

 また、スコットランド代表のスティーブ・クラーク代表監督も「我々の団結がウクライナの友人を支援する方法となることを嬉しく感じている」とコメントした。

「ウクライナの今の状況を見れば、フットボールは重要ではない。けれど、スコットランドのサポーターと選手、そしてポーランド代表チームは、現在のような状況下でもフットボールの力がポジティブな影響を与えることができると示すために結集し、力を注いでくれると信じている」

 欧州では各国リーグやクラブが続々とウクライナへの連帯を表明している。今後も、こうした支援の動きはスポーツ界で広まっていきそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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