激震のチェルシー、選手のアウェー遠征にも影響と英報道。フライトは格安航空、高級ホテル宿泊も不可能に?

2022年03月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

「選手たちが慣れているクオリティを維持するのは非常に難しい」

16日にはリールとのCLアウェーマッチも控えているが…。(C)Getty Images

 プレミアリーグのチェルシーは、ロシアのウクライナに対する軍事侵攻の影響を多大に受け続けている。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領に近しいとされるロシア人オーナー、ロマン・アブラモビッチ氏が資産凍結および渡航禁止措置を続き、クラブの理事としての資格も失われ、現在はクラブの売却に向けた動きも停止している状況だ。

 現状では試合の実施には影響が及ばないとされているが、銀行口座もやクレジットカードも凍結され、新規のチケット販売やグッズショップも閉鎖されるなど、経済的な利益を得ることはできない。

 畳み掛けるように、メインスポンサーである英通信企業『Three』が提携停止を表明し、韓国の自動車会社『ヒュンダイ』も年間4000万ポンドの契約を停止すると発表した。

 さらに、選手の遠征にも影響が及ぶ可能性があるようだ。英紙『The Mirror』によれば、「2万ポンドに及ぶアウェー遠征の支出も不可能な状況になっている」という。
 
「選手たちはクラブのプライベートジェットでアウェーゲームに行くことも、5つ星ホテルに泊まることもないと宣告された。ある関係者によれば、『EasyJet』を含む格安航空会社を利用しなければならないかもしれないと告白している。また、アウェーでのクラブスタッフの数や、選手たちが慣れているクオリティを維持するのは非常に難しいと考えられている。今はまだ、ジョークの段階だが……」

 こうした影響を鑑み、アブラモビッチ氏はクラブの売却をさらに急ぐべく、政府との協議を進めているという。ただ、売却を担当するアメリカの銀行レイン・グループはより多くの新しい買い手候補を集めるため、入札期限を15日から来週末まで延ばしたとも報じられている。

「アブラモビッチ氏が購入して以降、チェルシーは5度のプレミア優勝、5度のFAカップ優勝、2度のチャンピオンズ・リーグ優勝と黄金期を築いた。しかし、今後は順調とは言い切れないようだ」(『The Mirror』)

 チェルシーは13日にプレミアリーグのニューカッスル戦の後、16日にはチャンピオンズ・リーグ(CL)ラウンド・オブ16第2レグのリール戦をアウェーで戦う。今後、特に国外でのアウェーゲームは、選手たちへの影響が懸念される状況になりかねないようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【PHOTO】ドリームチーム撃破、イスタンブールの奇跡、マドリーの3連覇etc...CL歴代王者の戴冠シーンを一挙公開!
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事