【コパ・リベルタドーレス決勝】屈辱の2部降格から4年後…リーベルが19年ぶりの南米制覇!!

2015年08月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

内容ではティグレスだったが、リーベルは試合巧者ぶりを発揮。

通算3度目の南米王者となった。29年ぶりの世界一、19年前の雪辱をかけて、今冬、リーベルは大勢のサポーターとともに日本へやって来る。 (C) Getty Images

 コパ・リベルタドーレス決勝の第2レグ、リーベルがティグレスを3-0で破り、1996年以来、19年ぶり通算3度目の南米制覇を果たした。
 
 アウェーでの第1レグをスコアレスドローで乗り切ったリーベルは、地元サポーターで埋まったホーム、モヌメンタルで決戦を迎えるアドバンテージを得ていたが、試合は完全アウェーのティグレスの方が効果的なプレーを見せた。
 
 しかし前半終了間際、左SBのバンジョーニが中盤でボールをキープして前線に送ると、これにFWアラリオが身体を投げ出しながら頭で合わせてゴール。雨脚が強くなるなか、貴重な先制点を奪った。
 
 後半もティグレスはスペースを突いた攻撃で相手ゴールにジワリジワリと迫り、リーベルが何とかこれをかわすという展開が続いたが、75分に右サイドからMFのサンチェスがペナルティエリア内に侵入して倒される。
 
 これで得たPKをサンチェス自身が決めてリーベルのリードは2点に。苦しい中での追加点でリーベルは余裕を得、一方のティグレスはやや気持ちが切れてしまったようだ。4分後には、CKからフネス・モリにフリーで打点の高いヘッドを食らってしまった。
 
 試合内容ではティグレスだったが、リーベルは試合巧者ぶりを見せつけて3-0という大勝を収め、サポーターの面前で優勝トロフィーをブエノスアイレスの雨空に掲げた。2011年にはクラブ史上初の2部リーグ降格を経験。どん底から這い上がって掴んだ栄光だった。
 
 決勝がティグレス(メキシコからの招待チーム)との対決となった時点で、今冬のクラブワールドカップ出場権は得ていたが、改めてリーベルは、南米王者として来日する権利を手にした。
 
 96年のトヨタカップ(対ユベントス)、リーベルは好勝負を展開しながら、デル・ピエロの一発に涙を呑んだ。この時、期待の若手としてベンチに座っていたのが、現監督のマルセロ・ガジャルドだった。

 今回のティグレス戦・第2レグではペナルティーによりベンチに座ることができなかったガジャルド監督だが、19年前の雪辱の機会を得て、喜びはひとしおだろう。
 
 リーベルが、アントニオ・アルサメンディの早業でステアウア・ブカレストを下した86年トヨタカップ以来の世界王者となれるかどうか。早くも、楽しみと興味は年末に向けられている。
 
 今月11日には「スルガ銀行チャンピオンシップ」でガンバ大阪と対戦するリーベル。今冬、バルセロナに挑むであろう南米の雄には、ここでもより多くの視線が注がれるに違いない。
 
◎2015クラブワールドカップ出場チーム
欧州:バルセロナ(スペイン)
南米:リーベル(アルゼンチン)
北中米:クラブ・アメリカ(メキシコ)
アフリカ:CAFチャンピオンズカップ王者(決勝11月7日)
アジア:AFCチャンピオンズカップ王者(決勝11月21日)
オセアニア:オークランド・シティ(ニュージーランド)
開催国枠:2015J1王者(※)
※AFCチャンピオンズカップで日本のチームが優勝した場合、同大会の日本以外のチームで最上位チームが出場。
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