チェルシーに激震! 露オーナーの資産凍結が決定、クラブ売却は保留、新規チケット販売が不可能に

2022年03月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

売却先を探っている最中だった

チェルシーのオーナーのアブラモビッチ氏。いち早く売却の動きを見せていたが…。(C)Getty Images

 現地時間3月10日、イギリス政府はロシアのウクライナに対する軍事的侵攻に対し、ロシア人であるロマン・アブラモビッチ氏の資産凍結および渡航禁止措置などの制裁を科すと発表した。

 英公共放送『BBC』によれば、今回の制裁対象はアブラモビッチ氏をはじめとしたロシアの新興財閥オリガルヒの7名だという。同氏はプレミアリーグのチェルシーのオーナーから身を引くことを表明していたが、資産凍結のため、クラブ売却も保留となる。

 また、クラブ運営にも大きな影響が想定される。試合の開催や給与の支払い、シーズンチケットを保有するファンの観戦は、政府の特別措置で可能だが、新規のチケット販売は行なうことができない。さらに、グッズショップは閉鎖され、新たな選手との契約や既存の選手との契約延長も不可能となる。
 
 ただ、政府としては、アブラモビッチ氏が売却金を受け取らないことを条件に、クラブ売却に対する追加措置を検討するとのこと。ネイディン・ドリース文化相は「クラブを保護することを約束する」とコメントし、このように続けた。

「サッカークラブは文化的資産であり、地域社会の基盤である。だが、政府はリーグやクラブと協力のもと、フットボールを続けながら、制裁が意図した通りに行なわれるようにする。我々の優先順位はウラジーミル・プーチン政権を可能にした人たちの責任を追及することだ」

 ほかにも、サッカー放映権における権利は今後も継続される。チェルシーのサポーター集団は「不確実性を最小限にすること」「継続的な影響に関するいかなる対話にもファンも同席させること」を求めているという。

 今月15日までを入札期限とするチェルシーの売却を巡っては、すでに複数の資産家が関心を示しているとされるが、彼らの試みも一度保留されることとなる。今後の動向が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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