U-21日本代表候補の鮎川峻が好アピール! 横浜との練習試合で決めた2得点は佐藤寿人を彷彿

2022年03月09日 志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

お手本のような「3人目の動き出し」

U-21日本代表候補の鮎川峻は、横浜とのトレーニングマッチで2ゴールをマークした。写真:徳原隆元

 U-21日本代表の大岩剛監督は、5-1で勝利した横浜F・マリノスとのトレーニングマッチ後、選手たちのコンビネーションについてこう評価した。

「選手たちはよく表現してくれました。ランニングや3人目の動き出しというのは、私の目から見ても、私からの要求に対して、選手たちはよくやってくれました」

 なかでも特にオフ・ザ・ボールの動きが光ったのは鮎川峻(広島)だろう。35分に途中出場でピッチに入ると、すぐに結果を残した。

 41分、右サイドで甲田英將(名古屋)がドリブルでカットインした瞬間、鮎川はスっとダイアゴナルに走って最終ラインの裏を突く。敵に捕まりにくい斜めのランニングで甲田からスルーパスを引き出し、最後は相手GKとの1対1を股抜きシュートで冷静に制した。
 
 佐藤寿人を彷彿とさせるようなオフ・ザ・ボールの動きでネットを揺らした鮎川は、2トップの一角から右サイドハーフに移った後半にも魅せる。

 67分、右サイドの櫻川ソロモンを目掛けて左サイドから大きなクロスが上がると、鮎川はすかさずランニング。絶妙なタイミングで走り出して櫻川から落としを受け、ダイレクトボレーを決めた。お手本のような「3人目の動き出し」で2ゴール目をマークしたのだ。

 その後も鮎川は右サイドを突破してクロスを上げ、櫻川の決定機を演出するなど躍動。また守備でも前線から果敢にプレスをかけるなど、献身性も素晴らしかった。

 鳥栖との開幕戦以来、リーグ戦で先発が遠ざかっていた鮎川だが、この日のパフォーマンスを見る限りコンディションは上々のようだ。クラブに戻ってからも調子を維持できるか、広島での活躍も期待したい。

取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)
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