現地時間３月９日に開催されたチャンピオンズ・リーグ（CL）決勝トーナメント１回戦・第２レグで、レアル・マドリーとパリ・サンジェルマンが、前者の本拠地サンティアゴ・ベルナベウで激突した。

　いずれも４―３―３のシステムを採用し、注目の前線には、マドリーは右からアセンシオ、ベンゼマ、ヴィニシウス、パリSGはメッシ、ネイマール、エムバペを並べた。

　第１レグを１―０で制したパリSGは13分、負傷により出場が危ぶまれていたエムバペがペナルティエリア左から左足を振り抜くも、GKクルトワに阻まれる。

　ホームのマドリーは25分、モドリッチがゴール前まで持ち運び、こぼれたところにベンゼマがすかさず反応。右足で際どいシュートを放つが、惜しくも枠の右に外れる。

　迎えた39分、パリSGが試合を動かす。カウンターからネイマールの縦パスで一気に抜け出したエムバペが、右足の鋭いシュートでGKクルトワのニアサイドをこじ開けた。23歳のフランス代表FWは、第１レグに続いてのゴールとなった。
 

　１―０で折り返すたパリSGは、54分にもショートカウンターからエムバペがネットを揺らすも、ここはオフサイドとなり、得点は認められない。

　最低でも２点が必要なマドリーは、57分に２枚替えを敢行。クロースとアセンシオを下げ、カマビンガとロドリゴを投入する。

　すると61分、ベンゼマが相手守護神ドンナルンマにプレスを掛け、パスミスを誘発。ヴィニシウスがカットしたところを最後はベンゼマが押し込み、１点を返す。
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　これで俄然勢いに乗ったホームチームは、76分にモドリッチの圧巻のスルーパスから再びベンゼマが流し込み、ついに２戦合計で２―２の同点に追いつく。

　止まらないエースは直後の78分、敵DFマルキーニョスのクリアにゴール前で反応すると、ダイレクトで叩き込み、あっという間に逆転弾を奪う。

　何とか反撃に出たいパリSGだが、思うようにチャンスを作れず。結局試合はこのまま３―１で終了。ベンゼマが衝撃のハットトリックを達成したマドリーが、２戦合計３―２でベスト８進出を果たした。

　一方、超強力スカッドで悲願のCL制覇を目指したパリSGの夢は、ここで潰えた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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