「フットボーラーの価値、フットボールの魅力を伝えたい」
戸田氏が鈴木氏のYouTubeチャンネルに出演。プロも唸る解説の裏側を語った。(C)Getty Images
元日本代表で日韓ワールドカップ16強入りにも貢献した経歴を持つ戸田和幸氏が、浦和レッズのレジェンドである鈴木啓太氏のYouTubeチャンネルに出演。3月6日に公開された最新コンテンツで、解説の仕事について語った。
鈴木氏が「プロが見ても凄い。圧倒的な情報量と言語化の能力がある」と称賛し、「解説するうえで意識していることは?」と質問。戸田氏は「サッカー解説者がなんのために存在するか」と切り出し、次のように話す。
「試合を観ている人たちが、試合のことを理解できたうえで楽しめるためにある。聞き手を意識するのが大前提。あとは自分らしさをどこで発揮するか。これはサッカーとまったく一緒」
また「どっちかと言うと"うんちく野郎"」である戸田氏は、「自分が話したいことは含まれるけど、そこで起きていることは何なんですか、これはどこから来てるものなんですか、それをできるだけ紐解けるように」心掛けているという。
自称「戦術オタク」だ。もともと、選手時代から戦術には関心があった。「なんでかというと、自分ひとりでゲームを動かして、決められる選手ではないので」と明かす。「いかにグループで、いかにチームで、ということを考えていた」。
そして今も、サッカーへの探究心を常に持ち続けている。
「フットボール自体がどんどん、特にこの10年ぐらいで、よりコレクティブに、よりタクティカルのほうに移ってきたのは間違いない。戦術ってところで言えばトレンドもあるし。僕はけっこうスペインのほうに足を運んで、向こうの指導者の人にいろいろ教えてもらったりもしたし。
普遍的な個人戦術の部分も、グループ戦術も、チームとしてのビルドアップも、プレッシングも、どういったものがあるのか、全部できるだけ網羅できるようにして、システムごとの運用方法も全部網羅できるようにして。個人が乗るベースのフォーマットのところは、基本的にはいろいろあるので、それを全部、とりあえずは理解できるようになりたい」
鈴木氏が「プロが見ても凄い。圧倒的な情報量と言語化の能力がある」と称賛し、「解説するうえで意識していることは?」と質問。戸田氏は「サッカー解説者がなんのために存在するか」と切り出し、次のように話す。
「試合を観ている人たちが、試合のことを理解できたうえで楽しめるためにある。聞き手を意識するのが大前提。あとは自分らしさをどこで発揮するか。これはサッカーとまったく一緒」
また「どっちかと言うと"うんちく野郎"」である戸田氏は、「自分が話したいことは含まれるけど、そこで起きていることは何なんですか、これはどこから来てるものなんですか、それをできるだけ紐解けるように」心掛けているという。
自称「戦術オタク」だ。もともと、選手時代から戦術には関心があった。「なんでかというと、自分ひとりでゲームを動かして、決められる選手ではないので」と明かす。「いかにグループで、いかにチームで、ということを考えていた」。
そして今も、サッカーへの探究心を常に持ち続けている。
「フットボール自体がどんどん、特にこの10年ぐらいで、よりコレクティブに、よりタクティカルのほうに移ってきたのは間違いない。戦術ってところで言えばトレンドもあるし。僕はけっこうスペインのほうに足を運んで、向こうの指導者の人にいろいろ教えてもらったりもしたし。
普遍的な個人戦術の部分も、グループ戦術も、チームとしてのビルドアップも、プレッシングも、どういったものがあるのか、全部できるだけ網羅できるようにして、システムごとの運用方法も全部網羅できるようにして。個人が乗るベースのフォーマットのところは、基本的にはいろいろあるので、それを全部、とりあえずは理解できるようになりたい」
戸田氏の貪欲な姿勢を目の当たりにして、鈴木氏も「変態ですよ。サッカーオタクの変態の極み」と感嘆する。
さらに、解説者として戸田氏が「義務」と考えていることがある。
「実際にピッチの上でプレーしている人たちが、どれだけ難しいことをしているのかを伝えるのもひとつ義務だと思っている。あんまり簡単には言わない。立ち位置ひとつにも理由があるし、ボールの運び方と奪いに行き方にも理由があるはずだから。これをサッカー選手は、心拍数が平均180いかないぐらいのところで、平面でコミュニケーションを取ってプレーする、全力で走る。みなさん、これ大変だと思いません?っていう」
サッカーへの情熱を燃やし、選手へのリスペクトも忘れない。「フットボーラーの価値、フットボールの魅力を伝えたくてやっています」という戸田氏の解説に今後も注目だ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
【関連動画】「サッカーオタクの変態の極み」"解説者"戸田和幸の矜持に鈴木啓太も感嘆
さらに、解説者として戸田氏が「義務」と考えていることがある。
「実際にピッチの上でプレーしている人たちが、どれだけ難しいことをしているのかを伝えるのもひとつ義務だと思っている。あんまり簡単には言わない。立ち位置ひとつにも理由があるし、ボールの運び方と奪いに行き方にも理由があるはずだから。これをサッカー選手は、心拍数が平均180いかないぐらいのところで、平面でコミュニケーションを取ってプレーする、全力で走る。みなさん、これ大変だと思いません?っていう」
サッカーへの情熱を燃やし、選手へのリスペクトも忘れない。「フットボーラーの価値、フットボールの魅力を伝えたくてやっています」という戸田氏の解説に今後も注目だ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
【関連動画】「サッカーオタクの変態の極み」"解説者"戸田和幸の矜持に鈴木啓太も感嘆