旗手怜央と前田大然のトーンダウンは「懲罰的なスケジュール」にあり? 現地紙が「疲れ果てて見える」と指摘

2022年03月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

「多少の疲労があったとしても責めることはできない」

前田(左)と旗手(右)の疲労はピークに?(C)Getty Images

 旗手怜央と前田大然は井手口陽介と共に今冬、横浜F・マリノスの前監督アンジェ・ポステコグルーが率い、古橋亨梧も在籍するセルティックへ加入。すると、前田が初陣でいきなり初ゴールを奪えば、旗手も宿敵レンジャーズとの大一番で2ゴール・1アシストをマークするなど、すぐさま強烈なインパクトを発揮した。

 しかし、ここ数試合は出場機会こそ得ているものの、目に見えてトーンダウン。前田は公式戦4試合ゴールから遠ざかり、旗手も先月の6日以来、得点もアシストも記録しておらず、それと比例するかのようにチーム自体もやや不安定な状態に。

 実際、地元紙『Daily Record』も「セルティックが少しエネルギーを失ったという主張は、1月に加入した2人の最近のプレーに最もよく表われていると思う」と伝えている。

「特にハタテはレンジャーズとのダービーで2ゴールを挙げ、マン・オブ・ザ・マッチに輝いた衝撃的なプレー以来、調子を落としているように見える。マエダも、デビューからわずか4分でゴールを決め、勢いに乗っていた。

 しかし、それらの活躍の後、セルティックはここ数試合、最高のパフォーマンスを見せることはなく、ハイバーニアン戦(0―0)を除けば、勝つための方法を見つけ出してはいるものの、その破天荒な姿を取り戻すのに苦労している。主力の不在など、様々な要因があるが、多くのファンの観察によると、彼らは疲れ果てて見えるということだ」
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 ただ同紙は同時に、「懲罰的なスケジュール」を戦うなかで、「ハタテとマエダの場合、多少の疲労があったとしても責めることはできないだろう」とも。「スコティッシュ・プレミアシップは3週間の中断期間を設け、各クラブに休養を与えたが、2人はそれを誰よりも必要としていた」と指摘している。

「コロナによる中断を経て20年7月にJリーグが再開して以来、中盤のダイナモであるハタテは連続20か月、合計103試合に出場し、エネルギーを消耗してきた。この24歳は川崎の中心選手であり、東京オリンピックの準決勝進出に貢献し、さらに国内の大会を経て、スコットランドのシーズン半ばにセルティックと契約することになった。

 マエダのランは、ポルトガルのマリティモへのレンタル移籍から帰国し、ハタテの1か月後である20年8月から始まった。以来横浜で、唯一の休みとなった21年1月を除きプレーし、母国開催のオリンピックにも出場している。ほぼ同じ期間に合計89試合に出場しており、彼と彼の同胞が疲れ果てた理由を説明している」

 間に東京五輪を挟んだJリーグを1シーズン戦い抜き、そのまま休むことなく新天地で稼働している侍戦士。ここに来てどっと疲れが来ているのかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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