「会長の自宅に軟禁されたんだ」元イングランド代表MFが“マンU移籍”を阻止された過去を告白!

2022年03月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

パリスターが「ウチで一緒にやらないか?」って訊くんだ

トッテナム・ファンから絶大な人気を誇った現役時代のアンダートン。クラブ史に残るレジェンドのひとりだ。(C)Getty Images

 かつてトッテナム・ホットスパーで全盛期を過ごし、イングランド代表でも活躍したダレン・アンダートン氏が、誰もが気になる過去のエピソードを明かした。
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 3月3日に50歳の誕生日を迎えたレジェンドは、英国で人気のサッカーPodcastにゲスト出演。キャリアの大きな分岐点とされてきた「マンチェスター・ユナイテッド移籍断念」について、当時の様子や心境をジョークを交えながら振り返った。

 時は1995年の夏だ。日本代表も招待されて参戦したアンブロカップに、当時23歳で売り出し中だったアンダートンはイングランド代表の一員として出場していた。その大会で奮迅のパフォーマンスを披露。すると宿舎で先輩のガリー・パリスターがこう持ち掛けてきたという。

「一緒にスヌーカーをしている時だったよ。ガリーが『俺たち(マンチェスター・U)と一緒にやってみたくないか? 俺からボス(アレックス・ファーガソン監督)に掛け合うぞ』って言うんだ。『ヤー、もちろん』って軽く返事をしたんだけど、内心はエライことになったぞって思っていた」

 やがてファーガソン監督から電話連絡があり、以前にもポーツマスからトッテナムに入団する際に興味があったことを含め、正式に獲得の意思を伝えられる。そして翌日、アンダートン氏は当時のトッテナム会長であるアラン・シュガー氏の自宅を訪れた。

「とにかくタイミングがムチャクチャ悪かったんだ。ユルゲン・クリンスマンが出ていくって頑固だったし、ゲオルゲ・ポペスクはバルセロナ行きがほぼ決まっていて、ニック・バーンビーも退団したがっていた。で、会長が言うんだ。『新規の契約にサインしないかぎり、ここから一歩も出さないぞ』ってね。ちょっとした軟禁状態だったよ、あれは(笑)」
 

 だが、さして迷うことなく契約延長にサインしたという。「正直言って、ユナイテッドからの関心があったけど、僕自身はスパーズ(トッテナムの愛称)での日々に不満など抱いていなかった。周りからは『トッテナムにいたってトロフィーは獲れないぞ』ってさんざん言われた。でも、だからなんだって話。素晴らしいファンと素晴らしい仲間に囲まれて、最高の日々を過ごしたといまでも思う」と回顧し、「とくに1年目で調子が上がらなかった時、熱く支えてくれたファンのことは生涯忘れない」と感謝を述べた。

 結局、アンダートン氏はトッテナムに2003年夏まで在籍し、クラブを代表するアイコンのひとりとなった。イングランド代表としても30試合(7得点)に出場し、1998年フランス・ワールドカップのメンバーにも選ばれるなど、一時代を築いたのである。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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