元日本代表で日韓ワールドカップ16強入りにも貢献した経歴を持つ戸田和幸氏が、浦和レッズのレジェンドである鈴木啓太氏のYouTubeチャンネルに出演。３月４日に公開された最新コンテンツで、自身のサッカーキャリアについて明かしている。

　第１回の配信ではFC町田での活躍から暗黒時代だったという高校２年間を経て、清水エスパルスに入団、初のステージ優勝や日本代表に選出されるまでを様々なエピソードを交えて語っている。
 

　そんななか、鈴木氏から「トルシエ監督ってどんな監督だったんですか？」と、日韓ワールドカップで日本代表を16強に導いた指揮官について質問を受けた戸田氏は「役者さんですね」と断言。続けて、「彼には彼なりの人生観、サッカー観もしくは日本人に対する認識があって、要はもっと自分の中から気持ちを出してこいと。それを意図的に引っ張り出すような、いわばけしかけるようなことをオリンピックの世代まではかなり行なっていたと思う」と当時を振り返った。

　また、「戸田さん的にはウマは合っていたんですか」（鈴木氏）という質問には「ウマは合っていなかったんじゃない？　分かんない」と言いつつ、「僕はそもそもそんなこと（けしかけられること）をされる必要がなかったので」と、しっかり自分の意見を言えるタイプだった戸田氏に対しては、指揮官の挑発の矛先が向かなかったという。

　球際でのアグレッシブなプレーとともに戦術理解の高さをセールスポイントとしていた戸田氏。当時エキセントリックな言動で話題を呼んでいた代表監督に対しても、まったく動じない強いメンタリティを発揮していたようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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