【移籍市場超速報】バルサ入り難航で争奪戦勃発の18歳ジェルソンに、ローマが積極アプローチ

2015年08月04日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

ローマは「移籍金1600万ユーロ+ボーナス100万ユーロ」を提示。

このジェルソンを巡る争奪戦がにわかに過熱。将来を嘱望される大器の去就は、はたして――。 (C) Getty Images

 バルセロナ行きが決まったかに見えたブラジルU-20代表MFジェルソン(フルミネンセ)の争奪戦に、ローマが参入したことは昨日お伝えした通り。
 
 バルセロナはバルトメウ会長の再選に絡んでいくつかの法的問題を抱えており、フルミネンセとの合意(レンタル料350万ユーロ=約4億9000万円+移籍金2200万ユーロ=約31億円の買い取りオプション付きレンタル)にしたがって手続きを進めるかどうか、まだ最終的な決断を下していない。
 
 ローマのオファーは移籍金1600万ユーロ(約22億4000万円)+ボーナス100万ユーロ(約1億4000万円)。選手サイドには年俸120万ユーロ(約1億6800万円)の5年契約が提示されている。仮にバルセロナが争奪戦から手を引くようだと、ローマはこの条件で獲得できる可能性が高くなる。
 
 ただし、ジェルソンはEUパスポートを持っていないため、今シーズンのEU外選手枠がすでに埋まっているローマへの登録は不可能。そのためもう1シーズン、レンタルという形でフルミネンセにとどまるか、あるいはセリエAの他のクラブに「パーキング」するか、そのどちらかの解決策を取る必要がある。
 
 すでにボローニャが獲得に興味を示しており、ここ数日コルビーノSDがローマのサバティーニSDとこの件で連絡を取り合っている。
 
 スペインでは、ジェルソンはローマのオファーを断ったという報道も出ているが、実際には断ったわけではなく、新たな状況の中で最善の選択はどちらかを検討している状況だ。
 
 選手サイドはスペイン行きを望んでおりバルセロナの次の動きを待っているが、バルセロナにはFIFAの移籍禁止処分が解けるまで新規の移籍選手登録ができないというジレンマがある。また、選手の保有権を持つフルミネンセはローマのオファーを評価していることから、状況は流動的だ。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
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