新加入オーバメヤンの活躍に沸くバルセロニスタ。「あのままモラタを獲得していたら歴史的な失態を…」

2022年03月01日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

現場とフロントの意思疎通が新戦力の活躍を後押し

バルサのFWの補強の本命は当初、オーバメヤン(左)ではなくモラタ(右)だった。(C)Getty Images

 ピエール=エメリク・オーバメヤンの活躍で忘れがちだが、バルセロナが今冬の移籍市場で優先的に獲得をめざしていたストライカーはアルバロ・モラタだった。シャビ監督が強くプッシュし、選手本人も熱望するという相思相愛の関係だった。

 しかしアトレティコ・マドリーからユベントスにレンタル移籍中のスペイン代表FWのオペレーションには、3つのクラブの思惑が複雑に絡み合い、結局は実現に至らなかった。

 そこで数か月前からリストアップしていたオーバメヤンを、アーセナルのミケル・アルテタ監督との確執という漁夫の利も得てフリーで獲得したわけだが、『スポルト』紙は、「あのままモラタを獲得していたら、(オーバメヤンを獲り逃すという)歴史的な失態を犯すところだった」と強調している。

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 オーバメヤンが活躍していると言ってもまだほんの数試合。"歴史的"という表現は少々言い過ぎの感もあるが、それが失敗の補強を繰り返した末に掘り出し物を手に入れたバルセロニスタの正直な思いなのかもしれない。

 シャビ監督がみずから運用する戦術コンセプトに照らし合わせて補強ターゲットを絞り込み、深刻な財政難に見舞われる中でも、フロントはその要望に応えた。近年のバルサに欠けていた現場とフロントの意思疎通もまた、アダマ・トラオレ、フェラン・トーレス、ダニエウ・アウベスも含めた冬の新戦力の活躍を後押しているのは、紛れもない事実だろう。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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