「北朝鮮にW杯抽選会での不正を頼まれた」名将エリクソンが13年越しの衝撃事実を告白!

2022年02月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

「やれば犯罪になる、と突っぱねたんだけどね…」

アジア最終予選では日本と死闘を演じた北朝鮮代表。だが44年ぶりのW杯は“死の組”に入り、3戦全敗で大会を終えた。(C)Getty Images

 スウェーデン出身の名将、スベン・ゴラン・エリクソン氏が過去に起こった衝撃のエピソードを明かした。

 現地2月23日、英公共放送『BBC』のラジオ番組に出演した元イングランド代表監督は、2009年にノッツ・カウンティの指揮官だった当時、北朝鮮政府に招かれてピョンヤンを訪れたという。のちに詐欺罪で実刑判決を受けるノッツ・カウンティの元共同オーナー、ラッセル・キング氏の強い要請もあってしぶしぶ同行した。
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 現地に到着して盛大な歓待を受けるなか、エリクソン氏は北朝鮮高官から「どうか助けてほしい」と訴えられる。「私は、もちろんだよ、と答えた。ボールやシューズを提供してほしいとか、そうした類のお願いごとだと思っていたからね」と回想し、「ところがとんでもない話だった」とトーンを上げた。

「驚くことに、彼らは来る(2010年の)ワールドカップ抽選会に関して、『楽なドローにしてほしい』と嘆願してきた。私がFIFA(国際サッカー連盟)で委員を務めているのを知っていて、なんとかしてほしいと不正を申し出てきたんだ。『そんなことはできないし、誰にとっても不可能だ。やれば犯罪になる』と突っぱねたが、彼らは私が拒んでいるとしか受け取らなくてね。まったく理解してくれなくて困ったよ。本当に驚いたし、奇妙だと感じた。私を招待した理由は、まさにそこにあったんだ」
 

 44年ぶり2度目のワールドカップ出場で、なんとか好成績を収めたかった北朝鮮。抽選の結果、ブラジル、ポルトガル、コートジボワールと同居する"死の組"に組み込まれ、3戦全敗で大会を後にした。ちなみにエリクソン氏は、大会開幕の4か月前にコートジボワール代表の監督に就任。なんの因果か、北朝鮮と対戦して3-0の勝利を収めたが、こちらもグループリーグ敗退の憂き目に遭った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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