ヴィッセル神戸を敗戦の危機から救うゴールを演出したのは、千両役者の右足だった。

　J１リーグの第９節で、浦和レッズとのアウェーゲームに臨んだ神戸は、10分に武藤嘉紀の鮮やかなボレーシュートで先制するも、12分、19分と立て続けに被弾。あっという間に逆転を許す。

　58分に明本考浩の一発退場で数的優位となり、一方的に押し込みながらも、なかなか敵の守備ブロックを崩せない展開のなか、迎えた87分だった。

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　63分から途中出場したアンドレス・イニエスタが、左サイドから右足でピンポイントクロス。これを古巣対戦となったDF槙野智章が得意のヘッドで合わせ、劇的な同点ゴールとなった。

　今シーズン初出場で、いきなり貴重な一撃をお膳立てしたイニエスタの活躍を、母国スペインの『AS』紙も称賛。「イニエスタの最新の宝石。エリア外から見事なアシストだ」と題して動画を投稿し、次のように伝えた。

「イニエスタは、ヴィッセル神戸が最後の数分間で奪った、負け試合をドローに持ち込む２つ目のゴールの立役者となった」

　37歳となった名手は、今季もファンを沸かせてくれそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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