湘南が3得点で福岡を撃破! 特に効いていたのはポストプレーで貢献した2トップ【ルヴァン杯】

2022年02月23日 岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

得点力不足が課題の湘南が大量3得点をマーク。

ゴールとはならなかったが、献身的なプレスとポストプレーで貢献したウェリントン。迫力のあるヘディングシュートも見せた。写真:徳原隆元

 Jリーグは2月23日、各地でルヴァンカップ開幕節の6試合を開催。レモンガススタジアム平塚では、湘南ベルマーレ対アビスパ福岡の一戦が行なわれ、3-1で湘南が勝利した。
 
 序盤にペースを掴んだホームの湘南は、自陣でのビルドアップから敵陣深くまで侵入する。4分と8分には古林将太のクロスからウェリントンがヘディングシュートを放つも、どちらも枠を捉えられなかった。
 
 試合が動いたのは14分。湘南は2トップを組んだ町野修斗とウェリントンの高さ、強さを生かして前線にロングボールを送ると、こぼれ球を拾った山田直輝が左足を振り、先制点を奪った。
 
 先制を許した福岡は20分に反撃する。右サイドを突破した湯澤聖人がクロスを上げると、そこに走り込んだ杉本太郎がボレーシュート。しかし至近距離で相手DFにブロックされた。
 
 その後は主導権を握った湘南は、右サイドの古林、永木亮太に大岩一貴も攻撃に関わり、分厚い攻撃からCKを獲得。キッカーの永木のボールにウェリントンがヘディングで合わせ、こぼれ球を田中聡がダイレクトで詰めたが、ゴール左に外した。
  
 チャンスを逃した湘南だったが前半終了間際に猛攻が奏功する。ゴール付近で永木が直接FKを壁に当てたが、セカンドボールを拾うと町野、山田、杉岡大暉の連係で崩し、最後は山田のアシストから杉岡が右足でネットを揺らした。
 後半立ち上がりにも湘南が攻勢に出ると、素早いハイプレスからのショートカウンターで福岡ゴールを脅かした。そこで特に効いていたのは、献身的なランニングとポストプレーで貢献した町野とウェリントンだった。
 
 両チームがカードを切る。65分に福岡は田中達也に代えて東家聡樹を、フアンマに代えて城後寿を投入。67分に湘南は大野和成に代えて石原広教を、町野に代えて大橋祐紀を投入した。
 
 すると71分、自陣からのロングカウンターで大橋がドリブルで運び、カットインから左足のシュートを打ち込む。相手DFに当たったがセカンドボールをすぐに山田が回収し、至近距離から左足を振ったが、惜しくもゴール左に外れてしまった。
 
 79分に福岡が反撃。右サイドの敵陣深い位置でFKを獲得すると、最後は途中出場の城後が決めて1点を返した。さらに84分には右CKを熊本雄太が頭で合わせたが、これは相手GKに防がれて決定機を逃した。
 
 押され気味だった湘南が反転攻勢に出る。88分、左CKを逆サイドで茨田が折り返すと、ゴール前の大橋が冷静に流し込み、試合を決定づける3点目を奪った。
 
 ゲームはそのまま3-1で終了。湘南がホームで貴重な勝点3を手にした。
 
取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)
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