守備の安定、ベイルのトップ下etc. 新生レアル・マドリーの準備は順調!!

2015年08月01日 豊福晋

「前線に力強さを与えてくれる」ベイルを指揮官は高く評価。

神出鬼没の動き、視野の広さ、高度なキープ力、判断力、パス能力を見せたベイル。新たな役割で、エゴイストの汚名を返上できるか!? (C) Getty Images

R・マドリー 0(10PK9)0 ミラン@上海(7月30日)
 
【PHOTO】R・マドリーのプレシーズン
 
■カシージャ、守護神争いにアピールに
 
 新加入のGKカシージャは、PK戦では最終11人目で登場して決めた。「PKを蹴ることは滅多にないから、決めたかった」と語っている。
 
 試合でも、バッカのシュートを綺麗なフォームでセーブするなど活躍を見せ、先発に名乗りを挙げた。
 
 空中戦の強さは圧巻で、安定感もある。反射や1対1ではナバスに劣るものの、これからマドリーのGKのポジション争いが激しくなるのは間違いない。
 
■ベニテス効果で守備に安定感
 
 マドリーは、プレシーズンの4試合で1失点。合宿中、ベニテス監督は守備陣を集めて個別に指導するなど、主に守備の徹底をメインテーマとして取り組んできたが、その効果が出つつある。
 
 ミラン戦でも、ピッチ上の10人が組織的にプレスをかける場面が目立つなど、守備では一定の成果を上げている。
 
 ヴァランヌ、ペペともに好調で、セルヒオ・ラモスも契約延長で心身ともに充実。懸念は、この日いまひとつのプレーだったダニーロか。
 
■見る者を魅了したイスコの魔法
 
 この試合で最も観客を沸かせたのが、イスコの個人技だ。華麗なトラップとドリブルでミラン守備陣を幾度もかわし、ロナウドのヘディングシュートに繋げるクロスを上げたシーンはさすがだった。
 
 攻撃陣では、コンディションは一番。「イスコを先発に」という声は、マドリディスタの間で高まっている。
 
■トップ下はベイルで固定か!?
 
 前線の「BBC(ベイル、ベンゼマ、ロナウド)」については、この日は目立った活躍はなかったが、ベニテス監督は試合後、トップ下のベイルを評価していた。
 
「ベイルはまずまず良かったし、ハードワークをしてくれる。スペースを突ける選手で、ライン間でもプレーできる。いわゆるパサーやオーガナイザーではないが、前線に力強さを与えてくれる」
 
文:豊福晋
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