【浦和】国内リーグ活性化の使命感も背負い、男女合わせ7人の選手が東アジアカップへ|番記者コラム

2015年08月01日 轡田哲朗

「浦和の8番」揃い踏みとはいかなかったが…。

浦和レディースの「8番」を背負う猶本。同じ「浦和の8番」を背負う柏木の無念を晴らす活躍を見せられるか。(C) Getty Images

 第1ステージ無敗優勝の勢いに乗り、第2ステージ開幕戦の松本戦こそ勝利した浦和だが、その後はまさかの"4戦勝ちなし"と不振に陥ってしまった。そして、リーグは日本代表の活動によりしばしの中断期間に入る。チームにとっては、まさに仕切り直しといった期間だ。
 
 一方で、サポーターにとっては浦和の試合がない寂しい週末が2回続くことになるが、今回は少し違う。柏木陽介の代表離脱こそ本当に残念なニュースになってしまったが、男子から4人、女子から3人が浦和の代表として日の丸をつけて戦うからだ。
 
 イビチャ・オシム監督が率いていた時期には日本代表に多くの選手を送り込んでいたが、海外でプレーする選手が増えてきた近年は、浦和からの代表はひとりかふたりくらいになった。
 
 女子も、盛り上がりを見せた今年のカナダ女子ワールドカップには、ひとりも入ることができなかった。たしかに、今回は男女とも国内でプレーする選手のみでの構成だが、久々に浦和勢が代表の中核を担ってくれるのではないかという期待がある。
 
 なでしこジャパンでは、猶本光と初選出の柴田華絵が中盤で躍動する姿が楽しみだ。ふたりは、2012年に"ヤングなでしこ"と呼ばれた日本開催のU-20女子ワールドカップ3位の主力メンバーだ。柴田は大会最優秀選手ランキング2位に入ってシルバーボールも獲得している。
 
 佐々木則夫監督もメンバー発表記者会見で「ぜひ一度試してみたい」と言及しただけに、期待は膨らむ。猶本も浦和で慣れ親しんだ「8番」を背に、ピッチ上を走り回ってくれるはずだ。
 
 ただ、かえすがえすも今季ここまでMVP級の活躍だったと言っても過言ではない柏木の離脱が残念だ。背番号も浦和と同じ「8番」が予定されていて、本人も「こだわりがあるわけではないけど、いいよね」と喜んでいた。
 
 猶本とともに、男女で「浦和の8番」が躍動する姿は、多くの浦和サポーターにとっても楽しみなものだったと思うだけに、それが実現しないのは残念だ。しかし、まだまだ今後もチャンスはあるはず。楽しみを少し先に取っておくと思うことにしたい。

次ページ国内組の構成で地上波放送あり。J&なでしこリーグを活性化するチャンスが到来。

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