現地時間２月15日に開催されたチャンピオンズ・リーグ（CL）決勝トーナメント１回戦（第１レグ）で、2017-18シーズン以来14度目の戴冠を目指すレアル・マドリーは、パリ・サンジェルマンと敵地で対戦した。

　マドリーは、リオネル・メッシ、キリアン・エムバぺを擁するパリSGに一方的に押し込まれ、前半から苦しい展開を強いられる。61分に献上したPKの場面で、メッシのキックを防ぐなど、守護神ティボー・クルトワが好セーブを連発して何とか無失点で凌いでいたが、後半アディショナルタイム４分についに堅牢を破られる。

　エムバぺに左サイドからペナルティエリア中央への突破を許すと、最後はクルトワが股を抜かれて被弾。土壇場で決勝点を叩き込まれ、０―１で敗れた。
【動画】クルトワがメッシのPKストップも…後半AT、エムバぺの個人技に屈する

　しかし、まだ敗退が決まったわけではない。英紙『Daily Mail』によれば、試合後にカルロ・アンチェロッティ監督は、「我々は良いプレーはできなかったが、まだ死んでいない」ときっぱり。視線の先にはすでに、勝負が決する第２レグがある。
 

「セカンドレグではもっとプレスをかける必要がある。スコアボード上ではビハインドを負っているのだから、より良いボール回しをしないと。相手のハイプレスのために多くのパスミスをしてしまった。彼らはそういう意味でよくやってくれて、我々を困難な状況に追い込んでくれたわけだ」

　一方で、イタリア人指揮官は、圧巻の個人技で自軍のディフェンス陣を翻弄した23歳の敵エースにも言及。「エムバペはヨーロッパで最高の選手だ」と激賞している。

「エムバぺは止められない、我々は彼をコントロールしようとした。（エデル）ミリトンはとてもよくやったが、彼は常に何か新しいものを創り出す選手だ」

　来月９日にホームで行なわれる第２レグでは、エムバぺら強力な相手攻撃陣を封じ込め、逆転なるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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