【J1】大前が後半に2ゴール!! 清水が逆転で2か月ぶりの勝利を掴む

2015年07月29日 サッカーダイジェスト編集部

「久しぶりに勝っただけ。なにも状況は変わっていない」(大前)

第2ステージに入って得点のなかった大前だが、この日は頭で2ゴール。エースとして決定的な仕事を果たした。(C)SOCCER DIGEST

 第2ステージに入って4試合ゴールのなかった大前が、第1ステージ14節以来白星から見放されていた清水の窮地を救った。

【J1 PHOTOハイライト】2ndステージ・5節

 前節を終えて年間最下位に沈み、ここ7試合勝利なし(2分5敗)。この日の対戦相手である横浜には公式戦8連敗中で、さらに第2ステージで4ゴールと結果を残していたP・ウタカが股関節を痛めてスタメンを外れるアクシデントが発生した。

 案の定、序盤から押し込まれる時間が長く、23分にはあっさりと先制点を献上。だが、0-1で折り返した後半に「背番号10」が輝く。

 54分、途中出場の村田が右サイドを突破してクロス。これをM・デュークが折り返したところに、大前が頭から飛び込んで同点に。さらに77分、今度はGKからのボールを前線でしっかりとキープした鄭のピンポイントクロスに素早く反応。後方から走り込みながら、対峙した中澤に競り勝ち、再びヘッドで合わせて逆転ゴールを奪った。

「前半は前からボールをなかなか取りに行けてなくて、僕とテセさんが孤立するシーンが多かった。後半は前からボールを取りに行って、相手にボールを蹴らせて前からプレスをかけようとしたのがハマったと思う。

 まだ久しぶりに勝っただけだし、降格圏から脱出したわけでもない。なにも状況は変わっていないと思う。あきらめずに、自分たちの立場をしっかりと把握しながら、まずは降格圏を脱出できるようにやっていきたい」

 この日の勝利で年間順位は17位に浮上。残留圏内の15位新潟との勝点差も3に縮まった。今夏に鄭が加入し、厚みを増したFW陣のなかで、この日の2得点を加えてチーム最多の9ゴールと気を吐く大前。復活の狼煙を上げたエースが8月以降も輝きを放てば、93年のJリーグ初参戦以来、降格経験のない清水は今季も危機を回避できるはずだ。
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