「駄々っ子のようにスターを集め…」パリSGのウルトラスが怒りの声明!「シーズンが2月に始まるように感じる」

2022年02月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

「プロのサッカークラブというより、テレビドラマ」

ウルトラスの怒りの声明をクラブはどう受け止めるのだろうか。(C)Getty Images

 サポーターが愛するクラブを痛烈に非難している。英紙『Daily Mail』などが伝えた。

 悲願のチャンピオンズ・リーグ(CL)制覇を目指すパリ・サンジェルマンは昨夏、リオネル・メッシ、セルヒオ・ラモス、ジャンルイジ・ドンナルンマら、世界屈指のタレントを相次いで獲得。ネイマールやキリアン・エムバぺをはじめとした既存戦力と合わせ、"新・銀河系軍団"とも称される超強力スカッドが完成した。

 ただ、一部のファンはこうしたスター選手を買い漁ると見られがちな補強を含め、クラブの運営に不満を抱いているようだ。Collectif Ultras Paris(CUP)と呼ばれるウルトラス集団は、昨シーズン王者のリールに5―1で大勝を収めた翌7日にツイッターを更新。「昨日の勝利が私たちの怒りを変えることはない!」と一文を添え、以下のような声明を発表している。

「あまりにも長い間、クラブはもはやサポートできないようなものを提供してきた。世界的なブランドになりたがり、シャツを売ることに執着し、伝統を忘れ、ホームでアウェーキットを着てプレーしてパルク(デ・プランス)のファンを侮辱するところまで行っている。

 このクラブは一貫したスポーツプランに関心を持たず、駄々っ子のようにスターを集めるクラブなのだ。そして国内のトロフィーを軽んじる一方で、シーズンが2月に始まるように感じるほど大きな夢を見るクラブだ。DNAを失ったかのようなクラブを、我々はもはや認識できない」
【PHOTO】メッシ、ネイマール、エムバペ…!"新・銀河系軍団"パリ・サンジェルマンの選手を一挙紹介!
 近年のフィールド外でのエピソードについては「プロのサッカークラブというより、テレビドラマにふさわしい」と皮肉ったCUPは、他の問題点として「一貫した人材採用のプロジェクトが実施されないまま、常に監督が交代していること、サッカーが本当の優先事項とは思えないような選手の活用、若手の不可解な管理、女子チームに対する露骨なリスペクトの欠如」なども挙げている。

 2位のマルセイユに13ポイント差を付け、リーグ首位を独走するパリSGは、来週から始まるCL決勝トーナメントでも勝利を積み重ねられるか。レアル・マドリーと対戦する1回戦であっけなく敗退ともなれば、ウルトラスの怒りは爆発するかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【PHOTO】「美人すぎる」、「セクシーすぎる」フットボーラーの妻&恋人たち

【PHOTO】C・ロナウド、アグエロ、ベンゼマ、イブラ、ポグバetc…世界的名手たちが誇るスーパーカーを厳選&一挙紹介!
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事