「旗手さえも入れないんだ」横浜を率いる智将が語った森保ジャパン。「日本のレベルが上がってきている」と説く理由は?

2022年02月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

「本当に難しい立場にあるのはオーストラリアだ」

横浜を率いるマスカット監督は森保ジャパンの現状をどう見ているのか。(C)SOCCER DIGEST

 2月1日に行なわれたカタール・ワールドカップのアジア最終予選で、森保ジャパンは、グループ首位のサウジアラビア代表を2-0で撃破。来月24日の第9戦で同組3位のオーストラリアに勝てば、7大会連続のW杯出場が決まる。

 負ければ勝点で並ばれ、得失点差で3位に転落するだけに、気の抜けない状況に変わりはないが、同日(現地時間)に行なわれていたオマーン戦で痛恨のドローに終ったオーストラリアはよりプレッシャーが掛かっているだろう。

 その状況に「本当に難しい立場にあるのはオーストラリアだ」と語ったのは、J1の横浜F・マリノスを率いるオーストラリア人のケビン・マスカット監督だ。

 日本とオーストラリアのサッカーを熟知する48歳の指揮官は、母国の専門メディア『FTBL』のインタビューに応じ、今予選の現状を次のように分析した。

「とくに最近になって日本のレベルが上がってきている。我々に勝ったとはいえ、10月の試合(埼玉スタジアムで日本が2-1と勝利)を考えると大きな変化だ。あの時の日本は、私が見たなかで、最も自信のないチームだった」
 
 そのうえでマスカットは、「あそこから日本はプランを変え、ここ数試合は非常に説得力のある内容を見せている」と強調。サッカルーズ(オーストラリア代表の愛称)について「このままでは予選突破は難しい。チャンスを得るためにはホームの利を生かして日本に勝たないといけない。次の試合はビッグマッチになる」と論じた。

 さらに昨年7月から横浜を率いる智将は、日本を「明らかに手強い相手だ」として、こう続けている。

「レンジャーズとのオールドファームで2ゴール・1アシストを記録したセルティックの旗手怜央でさえもメンバーに入らないチームだ。日本では、『今こそ旗手のような新進気鋭の選手をチームに迎え入れるべき時ではないか』と言われていたが、森保(一)監督は、経験豊富な選手たちを頼りにし、それが報われたんだ」

 破竹の勢いで連勝を重ねる日本は、このまま檜舞台への切符を掴み取れるのか。Jクラブを率いる指揮官も熱視線を送る一戦に注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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