「もうスポーツじゃない」ザニオーロが劇的決勝点取り消しに抗議で退場、モウリーニョは怒り!「ユーベやインテルの選手なら…」

2022年02月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

「権力の目にはローマは小さく見えるんだ」

ゴール取り消しと退場の判定に怒りを露わにしたモウリーニョ監督。(C)Getty Images

 ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が導入されてから、ゴールを喜ぶ選手とチームが得点取り消しに落胆する場面は増えた。それが終了間際の決勝点となるはずだったゴールであれば、失望はさらに大きい。フラストレーションがたまるのも無理はない。

 2月5日のセリエA第24節、0-0のスコアレスドローに終わったローマ対ジェノアの一戦は、終盤に判定を巡って荒れる展開となった。90分にニコラ・ザニオーロがネットを揺らしたが、起点となるプレーでタミー・エイブラハムのファウルがあったとし、VARの介入で得点が取り消しに。さらに、ザニオーロはその後、主審に不満を表した際にレッドカードを出され、一発退場となったのだ。

『Corriere dello Sport』紙によると、ローマのジョゼ・モウリーニョ監督は試合後のフラッシュインタビューで、ゴール取り消しについて「コメントしたくない」と回答。そのうえで、「主審がそう決めたのならそれでいいさ。我々のゲーム(サッカー)は変わってしまったんだ。別のスポーツだ」と怒りをのぞかせた。

「あれがファウルなら、もうスポーツじゃない。別の名前を見つけようじゃないか。主審が間違えたのなら、真っ先に本人が不満だろう。我々にとってはデジャヴだ」

【動画】ザニオーロの劇的ミドル弾→歓喜のゴールパフォ→まさかの得点取り消し→抗議で一発レッド
 さらに、この状況をどう評価するか問われると、モウリーニョは「権力の目にはローマは小さく見えるんだ」と回答。その後、記者会見で「ザニオーロがインテルやユベントス、ミランの選手なら、退場になっていただろうか?」と話した。

「シーズンを通じて彼はPKを取ってもらえず、どの試合でもファウルを取ってもらえず、口を開けばイエローカード。今日退場になったのは、主審に『なんの笛を吹いてやがる』と3回言ったからだ。罵倒していない。自分が主審なら、イエローを出して終わりだ」

 さらに、ポルトガル人指揮官は「例えばサン・シーロでラウタロ・マルティネスに、ズラタン・イブラヒモビッチに、ユベントスのスタジアムでジョルジョ・キエッリーニに、あのレッドカードは出ると思うか?」と続けている。

「これが我々だ。我々は小さな存在なんだ。間違えたのが主審なのか、(今のサッカーを決めている)博士たちなのかは分からない。だから主審にネガティブな感情はまったくない。だが、少し成熟すべきだ。開始5分と、90分の得点取り消し後では違うと理解すべきだよ。成熟・感性の問題だ」

 一方、ザニオーロ本人は取り消し前にゴール裏スタンドの前で祝う姿の画像を投稿。「彼らは全部取り消しにできるが、僕の頭にこれはずっと残る」とコメントしている。

 1ポイントにとどまったローマは、同日の試合で勝利した宿敵ラツィオに勝点で並ばれた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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