ポステコグルー監督、宿敵との大一番で大暴れの旗手怜央にさらなる期待「もっと良くなる」「ゆっくり成長させていく」

2022年02月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

「我々はまだ完成形ではない」

73分の交代時、旗手を出迎えるポステコグルー監督(右)。(C)Getty Images

 現地時間2月2日に開催された延期分のスコットランド・リーグ第22節で、2位のセルティックは、勝点2差で首位の宿敵レンジャーズとホームで対戦した。

 古橋亨梧と井手口陽介は故障でベンチ外、日本代表帰りの前田大然はベンチスタートとなるなか、旗手怜央は中盤で先発出場。すると、開始わずか5分だった。

 CKのクリアにペナルティエリア手前で反応し、ワントラップから右足を一閃。鮮やかにゴールにねじ込み、先制点を叩き込んだのだ。勢いに乗った24歳のMFは、42分にも強烈なミドルシュートで追加点を奪うと、その2分後には左足でのクロスでリエル・アバダへのアシストもマークしてみせた。
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 その後、62分には日本代表帰りの前田大然も投入したセルティックは、そのまま3―0で大勝を収めている。

 英紙『Daily Record』によれば、アンジェ・ポステコグルー監督は試合後、全得点に絡み勝利の立役者となった旗手に言及。活躍に賛辞を寄せる一方、チーム全体で掴み取った勝利だと訴えることも忘れなかった。
 
「彼は素晴らしかったが、最初の45分間のサッカーを見れば、ジョー(ハート)から前線まで、チーム全体が素晴らしかったので、誰かを選ぶのは難しい。でもレオが2点取ったのは良かったね。クオリティが高いし、もっと良くなると思う。必要なフィットネスのレベルにはほど遠いことが分かるだろうが、ゆっくり成長させていくよ」

 昨夏まで横浜F・マリノスの監督を務めていたオーストラリア人指揮官のもと、新体制をスタートさせたセルティックは、シーズン当初こそ思うように勝ち星を積み上げられなかったが、今ではリーグ戦18試合無敗と完全に復調。今回の勝利でレンジャーズをかわし、ついにリーグ首位へと躍り出た。

 しかし、ポステコグルー監督はあくまで「我々はまだ完成形ではない」と断言し、さらなるレベルアップを誓っている。

「もっと強くならなければならないし、強くなりたいと思っている。それが重要で、現状に満足しているわけではない」

 2年ぶりの覇権奪回を目指す名門は、この勢いのままシーズン終了まで突っ走ることができるか。そのためには、旗手ら日本人選手たちの活躍がひとつのカギとなりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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