「ヤスさんの存在が大きかった」カズ、JFL鈴鹿移籍の決め手となった3つの理由とは? いまだ衰えぬサッカーへの情熱も語る

2022年02月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

「いいサッカーをしていて、そこに入ってやるイメージが持てた」

カズが鈴鹿での入団会見を行ない、加入の経緯や新シーズンへの意気込みを語った。(C) 鈴鹿ポイントゲッターズ

 日本サッカー界の生けるレジェンド、カズが新天地での意気込みを見せた。

 今季、横浜FCからJFLの鈴鹿ポイントゲッターズに期限付き移籍した三浦知良が1月31日、新加入記者会見を行ない、移籍の経緯や新天地での目標などを語っている。
 
 この日はチームの始動日でもあり、会見前にはミーティングを行なったあと、ホームグラウンドの三重交通グラウンドスポーツの杜鈴鹿メイングラウンドで、チームでの初練習を行なった。カズは「初めてそこで鈴鹿の選手、スタッフと会って会話をして、普段試合で使っているスタジアムで練習させていただき、和気あいあいとした雰囲気でやらせてもらったことを幸せに感じている。JFLの舞台で戦えるチャンスをくれたクラブには感謝している。クラブと、選手と、みんなで成長していきたい」などと挨拶をした。

 そして、やはり気になるのは移籍の決め手となった理由だ。昨年12月に移籍が濃厚となって以来、複数のクラブと面談を行ない、Jクラブの他、JFLや地域リーグのクラブにいたるまで、移籍先を模索してきた。そうした中で、カズは決断に際して3つの理由を挙げた。

「やはりJFLからJ3へ昇格チャンスがあるということ、昨シーズンの試合を見てとてもいいサッカーをしていて、そこに入ってやるイメージがもてたこと、また監督であり、兄貴でもあるヤスさんの存在が大きかった思う」

「新たな緊張感の中で戦えることは幸せ」と語ったカズは、今年の数字目標を問われ、「全30試合、90分全部出たいというのが正直な気持ち。それは大変だけど、フルタイムできるようにやりたいし、30試合あるので30点獲りたい。それも大変だけど(笑)、できるだけ出る、できるだけ得点を獲りたい」と語り、試合出場やゴールに対して、貪欲さを見せた。

 またカズは新たなチームで、これまでと異なる一面も見せていきたいかと問われると、「自分がここまでサッカーに対してやってきた気持ちはこれからも変わらない。とくに、今までやってきたことを変えるというよりも、サッカーへの情熱をこの鈴鹿の地でさらに燃え上がらせてやっていきたい。その情熱をみんなに伝えられたらいい」と答え、これまでの現役生活で培ってきた熱い想いを、新天地のサポーターに届けていくつもりだ。

 2月26日には55歳を迎えるカズ。鈴鹿の地では、いったい何度"カズダンス"を見せてくれるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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