サウジ戦の推奨スタメンは?|左ウイングは原口。試合への飢えを表現した、その熱量に懸ける【記者の視点】

2022年01月31日 唐沢裕亮

最前線の前田がスイッチ役となり圧力を掛け続ける

唐沢記者が選定したサウジ戦の推奨スタメン。

 カタール・ワールドカップのアジア最終予選で、日本は7試合を消化し、勝点15のグループ2位をキープ。2月1日には、勝点4差で首位に立つサウジアラビアと対戦する。この大一番で、森保ジャパンの先発11人はどんな顔ぶれになるか。東京新聞の唐沢裕亮記者に、推奨スタメンをセレクトしてもらった。

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 昨年10月に日本が敵地の高温多湿の環境に苦しんだように、今度は国内組中心のサウジアラビアは慣れない日本の真冬の寒さに戸惑うだろう。ホーム連戦の日本は移動なしで落ち着いて調整しながら、中4日の準備期間で迎えられる。

 コンディションは明らかに相手よりも分があり、敵地とはまったく違う戦いになるはずだ。試合開始と同時にハイプレスで相手を面食らわせ、前半に勝負を懸けたい。

 布陣は4-3-3。合宿では「控え組」がミニゲームからバチバチに争い、試合への飢えをプレーで表現した。その熱量に懸けて、前線の顔ぶれは入れ替える。
 
 左ウイングには原口元気。クラブではインサイドハーフだが、現状のメンバーではサイドで縦に勝負できるスプリント力を持つ貴重な存在。相手の組み立てに狂いが生じるよう、最前線の前田大然がスイッチ役となりDF陣に圧力を掛け続ける。伊東純也も含めた3トップでどんどん前に出て、そのまま攻めきりたい。

 奪われても、森保一監督のもと、磨く切り換えの速さで、守田英正、田中碧、遠藤航の中盤も連係して「即時奪回」を試みる。最終ラインは、練習中に足を痛めた中山雄太の状態を考えて、中国戦と同じ顔ぶれで臨む。前回は敗れたが守備が崩された訳ではない。緊密な「網の目」を保つためにも勇気を持ってラインを押し上げたい。

 前半のうちにリードし、後半はある程度構えながらカウンターを狙う形になれば理想。後半、相手が攻勢を仕掛けるようなら久保建英や大迫勇也らを投入し、布陣を4-2-3-1に変更するなどバランスを取りながら試合を進めたい。

取材・文●唐沢裕亮(東京新聞)

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