「日本はとても慎重だった」ブラジル・メディアの日本通記者が中国戦を採点、MOMには伊東純也を選出! アシストした中山雄太も高評価

2022年01月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

「相手は脆弱な中国だった」

試合後に円陣を組む森保ジャパン。 写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 1月27日に埼玉スタジアムで行なわれたカタール・ワールドカップのアジア最終予選で、日本代表は中国と対戦。前半にFW大迫勇也のPKで先制すると、後半にMF伊東純也のヘディングシュートで追加点を挙げ、2-0の勝利を収めた。

 この一戦を、ブラジル・メディア『globo』の日本通記者、チアゴ・ボンテンポ記者は「日本は、攻撃面では"倹約"に努め、効果的ではなかった。だが、埼玉スタジアム2002で中国を2-0で下し、アジア予選のグループBで2位をキープ。大迫勇也がPKで、伊東純也がヘディングで得点した。来週火曜日、再び埼玉で首位のサウジアラビアと対戦するこの試合で、日本はワールドカップ出場に大きく近づく可能性も、再び危機的状況を悪化させる可能性も秘めている」と伝えている。

「吉田麻也や冨安健洋の先発CBコンビをケガで欠くなど、日本チームの見通しは良くなかった。だが、それ以上に中国の状態が悪かった。監督が交代し、帰化したブラジル人選手も多くが招集外で、グループB最下位のベトナムに勝っただけの、前回対戦時よりさらに弱いチームで日本に乗り込んできた。

 受ける日本もこうした選手の問題を抱えているなかで、クラブで好調な選手を無視した森保監督自身の問題は言うまでもない。過ちが許されないこの時期に、急激な変化を避けるために、ものすごく慎重になっている」

【動画】中山のクロスにドンピシャのヘッド!伊東純也の鮮やかな3戦連発弾
 そして布陣も慎重であり、「追加点のチャンスは何度もあったが、より激しいプレスでリスクを冒そうとはせず、久保建英が投入されて4-2-3-1のフォーメーションに切り替えた後も当然ながらテンポは落ちたまま。脆弱な中国を倒すのには十分だったが、サウジアラビアを倒すには今以上のものが必要である」と指摘している。

 また、出場選手を10点満点で採点。最高点はマン・オブ・ザ・マッチに選出された伊東純也の「7.5」。次いで伊東のゴールをアシストした中山雄太、PKを決めた大迫勇也、吉田&冨安のかわりにCBを務めた板倉滉やキャプテンマークを巻いた遠藤航らに「6.5」を与えている。中山については「現時点では長友に代わる最高の左サイドバック」と称えている。

 先発した両SB、酒井宏樹と長友佑都にはともに「6.0」がついた。酒井は「長友よりも攻め、前線に絡んだ。守備ではミスもあったが妥協しなかった」とし、長友については「守備は良かったが、攻撃にはほとんど貢献しなかった」という寸評を添えている。

 ちなみに最も低い「5.5」は前田大然に与えられたが、「CFとして30分あまりプレーしたが、あまり使われなかった。サウジアラビア戦ではもっと活躍するかもしれない」と綴っている。

 そして、森保監督には「6.5」と及第点をつけつつも、「布陣は慎重で、少なくとも比較的スムーズな勝利を得ることができた。だが、サウジアラビア戦での苦戦を避けるためには、それ以上の采配が求められる」としている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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