【J1個人昇格注目プレーヤー】C大阪新加入MFはブレイクの期待大! 横浜復帰のフリーキッカーや鹿島の頭脳派ボランチも

2022年01月29日 河治良幸

浦和・関根のライバル候補に注目!

左から黒川(磐田)、中村(鹿島)、吉尾(横浜)。いずれもJ2クラブから個人昇格を果たし、新天地での活躍が期待される。(C)SOCCER DIGEST

 2022年シーズンのJ1リーグが2月18日にいよいよ開幕。今年も新シーズンへ向け、各クラブが補強に動いた。ここでは、J2からJ1へステップアップ移籍を果たした注目のプレーヤー5選手を紹介する。

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●MF松崎 快
(J1浦和レッズ←J2水戸ホーリーホック/完全移籍)
 昨シーズンは水戸で8得点・6アシストを記録したが、その結果以上に存在感があった。理由としては、連続的な動きのなかで、オフ・ザ・ボールからうまく味方のパスを引き出して攻撃の仕掛けに繋げていたこと。基本的には4-4-2の右サイドハーフで起用されていたが、中央に入っていくプレーが多く、インサイドのポジションで起用されることもあった。

 浦和では4-2-3-1の右サイドがメインになるはずで、浦和の顔になりつつある関根貴大が目下のライバルに。ただ、練習でのゲームなどで関根が左サイドを務めるケースもあり、リカルド・ロドリゲス監督は可変性の高いシステム構築と合わせて、松崎に関しても柔軟に起用していきそうだ。

●MF中村亮太朗
(J1鹿島アントラーズ←J2ヴァンフォーレ甲府/完全移籍)
 プレーの一つひとつがサッカーIQの高さを感じさせる選手であり、レネ・ヴァイラー監督率いる鹿島にふさわしい。中村は2020年に中央大から甲府に加入し、ルーキーイヤーから出場チャンスを掴んだ。チームの"ポジショナルプレー"の理論をベースにしたスタイルのなか、可変性の高いポジションを的確にこなし、攻撃ではワンタッチ、ツータッチのパスで甲府の攻撃に流れをもたらしていた。

 ミドルシュートの精度も高く、強みは組み立てだけだと思って相手のディフェンスが油断したら、後悔することになるだろう。三竿健斗やディエゴ・ピトゥカ、新加入の樋口雄太、湘南ベルマーレから復帰した名古新太郎とライバルは多いが、攻撃的な2列目のポジションもこなせるので、新監督やキャンプ中の現場を預かる岩政大樹コーチがどう評価して起用していくかに注目だ。
 

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