ラ・リーガで売り出し中のアルゼンチン人FWを巡り、アトレティコとバルサが今夏に争奪戦を展開か

2022年01月28日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

直近のマドリー戦で1得点・1アシストの活躍

エルチェ攻撃陣を牽引するボジェ。(C)Getty Images

 レアル・マドリーとの2連戦(1月20日のコパ・デル・レイ4回戦と同23日のラ・リーガ22節)で大善戦を見せたエルチェに、売り出し中のストライカーがいる。ルーカス・ボジェだ。

 来月28日で26歳になるアルゼンチン人FWは、2014年にリーベル・プレートでデビューして以来、毎年のようにチームを転々と変えていた事実が示すように、いいものは持っているが決め手に欠ける印象だった。

 それが2020年9月にエルチェに加入すると、チーム最多の7ゴールを叩き出して1部残留に貢献。今シーズンのラ・リーガでも22節を終えて7得点と、すでにその昨シーズンの数字に並んでいる。前述したマドリー戦でも、2-2のドローに終わったラ・リーガの試合で1得点・1アシストをマークしている(コパ・デル・レイは不出場)。

 もっとも、ゴールに特化したタイプのFWではなく、前線で身体を張ってボールを引き出し、チャンスをお膳立てする能力にも秀でており、ボールに、そしてゴールに泥臭く執着して戦うそのプレースタイルは、苦労人ゆえの逞しさを感じさせる。
 
 近年の活躍に比例して評価もうなぎ登りだ。以前から、ストライカーを物色中のバルセロナの獲得候補にリストアップされていると報じられていたが、1月25日には『アス』紙が、今シーズン限りで契約が満了するルイス・スアレスの後釜として、アトレティコ・マドリーが獲得を検討していると伝えている。

 このままの活躍を続けていけば、今夏にビッグクラブ間で争奪戦が繰り広げられるのは必至だ。やや遅咲きのストライカーは、いまや市場の注目銘柄でもある。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

【PHOTO】2022年冬の移籍市場で新天地を求めた名手たちを一挙紹介!
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事