犬飼や町田がいなくても、鹿島にはキム・ミンテがいる。「みんなの不安をなくすように」と意欲を燃やす

2022年01月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

「できるだけ鹿島で長く活躍できるよう頑張りたい」

来日8年目で鹿島に新天地を求めたキム・ミンテ。守備陣のキーマンとして、かかる期待は大きい。写真:徳原隆元

「強靭なフィジカルと高い守備能力を誇るCBです。昨年、所属しました名古屋グランパスにおきましても、ルヴァンカップの優勝に貢献しておりまして、ディフェンスラインの中心選手としての活躍を期待しております」

 1月22日に行なわれた鹿島アントラーズの新体制発表会見で、小泉文明社長にそう紹介された新加入選手のDFキム・ミンテは、流暢な日本語で次のように挨拶した。

「こんにちは。グランパスから来ましたキム・ミンテと申します。タイトルを獲れるように頑張りたいと思います。よろしくお願いします」

 韓国の光云大を卒業後、2015年にベガルタ仙台でプロキャリアをスタートさせる。以後、北海道コンサドーレ札幌や名古屋で活躍。来日8年目の今季、鹿島に新天地を求めた。

 キム・ミンテにとって鹿島は「Jリーグの頂点のチーム」。その一員になれたことを素直に嬉しく思い、「できるだけこの鹿島アントラーズで長く活躍できるよう頑張りたい」と意気込みを口にする。

 チームの印象について問われると、「正直に言って、なんかそんな……」と言葉を選びながら、「あんまり良いサッカーとは思っていなかった」と明かす。だが「結果を見たら、鹿島が勝ったね、が当たり前な、そういう感覚だった」という。

 ともすれば内容は伴っていなくても、勝つのは鹿島。なぜ、なのか。秘訣を知りたかった。敵として気になっていたことも、鹿島でプレーすれば実感できる。そのことに大きな期待感を抱いている。
 
 今冬、鹿島の主力CBだった犬飼智也は浦和レッズに、町田浩樹はベルギー1部のユニオン・サン=ジロワーズに移籍。そうした事情を踏まえ、キム・ミンテは言葉に力をこめる。

「今まで支えてきた町田選手だったり、犬飼選手がいなくなって、たぶんみんなすごく不安を持つポジションだと思う。その不安をなくすように、しっかり守備ラインのみんなと一緒に引っ張りながら、頑張りたい」

 かかる期待を十二分に理解している。チームの守備面に対し周囲が懸念しているとしても、それを発奮材料に奮起するはず。タイトル奪還を期す鹿島の重要戦力として、そのパフォーマンスに注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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