【J1採点&寸評】川崎×清水|P・ウタカの2ゴールで一時は清水が逆転も、大久保の決勝弾で川崎が“再逆転”

2015年07月25日

攻撃にアクセントを加えた田坂、J1初ゴールの武岡を高く評価。

【警告】川崎=井川(44分) 清水=枝村(26分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】大久保嘉人(川崎)

 
【試合内容】
 序盤はパスワークで勝る川崎が主導権を握り、11分には右サイドから崩して大久保が先制点。しかし、「得点が入るまでは上手く行った」と風間監督が振り返ったように、その後は清水のプレスにかかる回数が増加し、P・ウタカの2ゴールで清水が逆転に成功する。

【J1 PHOTOハイライト】2ndステージ・4節
【J1 PHOTOハイライト】川崎 × 清水

 川崎は前半途中にアンカーから2ボランチに変更し、さらに時間を置いて3バックにシフト。すると一転してリズムが戻り、後半は怒涛の攻撃を見せる。57分にFKのこぼれ球を武岡が詰めて同点にすると、71分に大久保がこの日2ゴール目を決めて、川崎が勝利を収めた。
 
【チーム採点・寸評】
川崎 6.5
一時は逆転されて暗いムードが漂うも、後半はイケイケムードで再逆転。アンカーを置く4-3-3でスタートするも、中村と大島の2ボランチに変更。その後は3バックシステムにシフトして流れを取り返した。
 
清水 5
鄭とP・ウタカが前線の基準点となり、攻撃の狙いは明確となったが、最大の問題は守備の連動性と耐久性。後半はプレスがほとんどかからず、サイドの裏を狙われ放題で、守備組織が瓦解した。
 
【川崎|採点・寸評】
GK
30 新井章太 6
2失点はともに至近距離からのヘディングで止めるのは不可能。それ以外はピンチでも冷静に対応した。
 
DF
4 井川祐輔 6
カバーリングの遅れが目に付いたが、スライディングでシュートをブロックする献身性は光り、後半は最終ラインを上手く統率。
 
5 谷口彰悟 6
大胆な上がりは評価ポイント。1対1の対応はソツがなかったものの、唯一、22分にP・ウタカへの寄せが甘くなったのは反省材料。
 
8 小宮山尊信 5.5
P・ウタカに吹き飛ばされて同点弾を献上。攻撃面では61分にフリーで抜け出すも決め切れず。
 
17 武岡優斗 6.5
スペースを埋めながらM・デュークらの突破に対応。57分には混戦のこぼれ球から同点ゴール(自身J1初ゴール)。
 
MF
14 中村憲剛 6
後半は中盤の底でパス回しに注力。裏を狙ったパスは秀逸で、ゴールに直結するようなパスを何回も通した。
 
16 大島僚太 5.5
序盤こそ組み立ての中心となるも、前半途中から狙われた。大久保から拍手される場面と激怒される場面の両方があった。
 
19 森谷賢太郎 5.5
正確なリターンパスで大久保のゴールを演出した点は評価。ただ、その後は効果的に絡めないまま前半だけで退いた。
 
FW
13 大久保嘉人 6.5
ゴール左上に強烈な先制弾に加え、71分には値千金の決勝ゴール。イライラする場面も見られたが、2ゴールと文句なしの結果を残す。
 
18 エウシーニョ 6
69分にはこぼれ球に反応するも痛恨の枠外。とはいえ運動量は特筆もので、何度も裏を突いて相手の体力を削った。
 
35 田坂祐介 6.5
足もとの技術を活かして局面を打開し、スペースに入り込む感覚も際立つ。71分にはカウンターから絶妙なパスを通して決勝点をアシストした。
 
交代出場
FW
15 船山貴之 5.5
65分にフリーで抜け出すもシュートは枠外。好機を逃した点は減点ながら、裏抜けの動きは効果的だった。
 
FW
9 杉本健勇 -
接触プレーで痛めた大久保に代わって出場。これといったチャンスは訪れず、ボールを追って終わる。
 
DF
20 車屋紳太郎 -
ロスタイムに担架で運ばれた武岡に代わって出場。特に見せ場はなく、出場直後に試合も終了した。
 
監督
風間八宏 6.5
試合中にシステムを変更して相手を疲弊させ、一度は失いかけた主導権を取り戻した。
 

次ページ“鄭効果”でP・ウタカが2ゴールも、後半はプレスが効かず。

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