「日本人はなぜドイツで成功するか?」香川真司や長谷部誠ら優秀な選手が生まれる理由をブンデス公式が特集! 次なるスター候補は?

2022年01月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

「彼らはレジェンドになる可能性を秘める」

ブンデスで活躍する(左から)伊藤、長谷部、奥川、鎌田。 (C)Getty Images

 現地時間1月19日、ドイツ・ブンデスリーガの公式ホームページに、日本人選手の特集が掲載された。

 1970年代に活躍した奥寺康彦氏、ドルトムント時代の香川真司、現在リーグ最年長選手の長谷部誠の名前を挙げ、「奥寺、香川、そして長谷部まで、日本人選手はドイツで何度も優秀な成績を収めてきた。日本人とブンデスリーガの相性は抜群と言っていい」と綴っている。

 今シーズンのブンデスリーガに登録されている日本人選手は、1部が8人、2部が3人(ドイツと日本のハーフで、現在は前者のアンダー代表に選出されているデュッセルドルフのアぺルカンプ真大は除く)。この数字は「欧州5大リーグでは最も多い」としている。

 1部でプレーしているのは、シュツットガルトの遠藤航と伊藤洋輝、ウニオン・ベルリンの原口元気と遠藤渓太、ボーフムの浅野拓磨、そしてフランクフルトの鎌田大地と長谷部、ビーレフェルトの奥川雅也だ。

 ブンデス公式は「今週末に予定されているフランクフルト対ビーレフェルトの一戦は、日本のファンも注目する一戦となるだろう。アイントラハトの長谷部と鎌田、そしてビーレフェルトの奥川は、いずれもチームに欠かせない、むしろ主役として活躍しているからだ。彼らはすでにスターとなりつつある」と綴り、こう続けている。

「奥寺と並び、もはやレジェンドと呼ぶにふさわしい長谷部は、近年は3バックの中央でチーム力を高めている。試合の読む力は彼の勇敢さに匹敵する。2020年6月には(アジア人歴代最高の)ブンデス通算309試合出場を達成し、今は350試合の大台を超えた。それでもなお、現役最年長プレーヤーはチームにとって非常に重要な存在である」
 
 そして、2部でプレーしているシャルケの板倉滉、デュッセルドルフの田中碧、ハノーファーの室屋成についても言及。「近いうちにトップリーグでプレーすることを望んでおり、それが叶う可能性も秘めている」と紹介している。

「ドイツのクラブが、アジアを制している日本に、決定的で頼もしい選手を求める傾向が強まっているのは明らかだ。日本は今や、ブンデスリーガでプレーする選手層の厚さではトップ10に入る国なのである」

 そして、日本人がドイツで成功できる何よりの理由として、「プロ意識の高さ」「人間性」にあると伝えている。

「日本人選手を称える言葉から引用しよう。長谷部について、オリバー・グラスナー監督は『態度もトレーニングも常にトップ。あの年齢で未だにチームの中心選手でいられるのはプロ意識の高さによるもの』と称賛した。ドイツのサッカー界を渡り歩く日本人選手は、全員とは言わないまでも、ほとんどが同じような性質を持っているようだ。そして、その真摯な姿勢と、確かな才能に支えられているからこそ、これほどまでにも優秀な選手が花開くのである」

 今シーズンに、板倉、田中、伊藤と20代前半の若武者たちがドイツに渡ったのも、日本人選手への評価の高さの表われといえるだろう。この先、奥寺氏や香川、長谷部らに肩を並べる実績を残すのは、果たして誰になるのか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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