「『日本の4選手』という言い方をするな」ポステコグルー監督が苦言を呈したワケとは?

2022年01月16日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「加えたのはクオリティのある4人の選手だ」

古橋(右)に続いてJリーグから3人を補強したポステコグルー監督。(C) Getty Images

 古橋亨梧に続いて前田大然、旗手玲央、井手口陽介の3選手がJリーグから加わり、セルティックは後半戦に向けてさらなるアジアンパワーがさく裂するか注目されている。

 一方で懸念されるのが、グラスゴーの「日本化」だ。4選手がチームメイトになったことで、同胞だけのコミュニティとなることを危惧する声も少なくない。

 だが、日本サッカーをよく知るアンジェ・ポステコグルー監督は、極東から勝負をしにスコットランドへと渡った4選手は、それぞれ異なる特徴で結果を残そうと意気込んでいると強調した。「日本人選手たち」とひとくくりにすべきではないと主張している。

『The Scotsman』によると、「ここに来てから様々な異なるスコットランド人に会ってきた。それは世界中どこも同じだ」と話した指揮官は、「『日本の4選手』と言うのは気をつけるべきだ」と述べた。

「彼らは異なる4人で、それぞれまったく違う人たちだ。彼らに会う機会があれば、彼らがまったく異なる人たちで、まったく違う選手たちだと分かるだろう。私がただ日本人の4選手を連れてきたと言うのは怠慢だよ。私が加えたのは、クオリティのある4人の選手だ。ここで私がやっていることに何かを加えられると考える選手たちだ」

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 さらに、ポステコグルーは「彼ら全員がそれぞれまったく異なる。全員に異なる個性があり、それぞれのここまでのキャリアも違う。彼らはクラブにそれぞれ異なる何かを提供してくれるんだ」と続けている。

「我々がただ日本人を4人連れてきたとすべきではない。全員貢献できる、それぞれがとても異なるクオリティを持った選手たちを加えたんだ」

 また、オーストラリア人指揮官は「彼らがチームに溶け込むのに互いに頼ることはないだろう」と、日本人選手たちがお互いの存在に甘えることなどないとの見解を示した。

「彼らの中には、それまでの環境にいることを望まないから欧州に来た者もいる。キョウゴがいることが魅力ではなかったんだ。キョウゴにとってエキサイティングなのも、日本からさらに3人が来たことじゃない。質の高い3選手が加わったことが興奮なのさ。彼らはビッグクラブ、最高のレベルで自分たちを試したいと望んでいる」

 それでも、ポステコグルーの言葉に現地の人々が納得するかどうかは、新戦力たちがピッチで見せるパフォーマンス次第だ。1月17日のハイバーニアン戦からシーズンを再開させるセルティックで、サムライたちは輝くことができるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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