「クレイジーなダブルスタンダードに激怒」三木谷会長の国内組隔離批判に英紙が反応! 古橋や新戦力の戦線離脱の可能性にも言及

2022年01月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

「もし、日本のサッカー協会が彼の要求に屈した場合…」との解釈も

神戸の三木谷会長のツイッターでの発言に、英紙が敏感に反応した。(C)SOCCER DIGEST

 ヴィッセル神戸の三木谷浩史代表取締役会長の怒りのメッセージが海を越え、英国のメディアでも報じられている。

 三木谷会長は1月12日、自身のツイッターで「日本で行われる代表戦に出た選手は2週間隔離しろと『政府』と『協会』から来た。移動の自由、人権、営業権の侵害だ。海外から来た選手は即練習で、戻って海外で則プレー。頭おかしんじゃないの??」と、代表に選ばれた国内組のコロナ対策について不満をぶちまけた。

 怒りは収まらず、その直後にも「そもそも給与もこちらが払ってるのに、代表に出して拘束。話にならん」「そもそも政府に日本にいる人間がサッカーの代表戦に出たというだけで、行動を制限する法律的な権利はないと思う。裁量行政の濫用だ」と投稿した。

 今月末からカタール・ワールドカップのアジア最終予選が再開され、日本代表は1月27日に中国と、2月1日にサウジアラビアと、いずれも埼玉スタジアム2002で対戦。その後に2週間の隔離となれば、2月18日~20日に開幕するJリーグの新シーズンへの影響は必至であり、その不利益を強く訴えた格好だ。
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 この発言に対し、スコットランドを拠点とする日刊紙『Daily Record』は、「クレイジーなダブルスタンダードに主要人物が激怒」と見出しを打ち、「古橋亨梧がかつて所属していたヴィッセル神戸のオーナーで、日本有数の実業家である三木谷浩史は、外国に拠点を置く選手の出国を認め、国内選手の孤立を強いることは日本国憲法に反すると主張している」と説明した。

 さらに同紙は「神戸のオーナーは、セルティックの古橋亨梧が(スコットランドで)6試合を欠場するプランを提案している」とも伝えており、不平等をなくすために同会長が国内組同様、海外組も隔離を行なうよう求めたと捉えているようだ。

「日本の有力者は、重要なワールドカップ予選の前に、古橋亨梧と彼の仲間のセルティックスター(前田大然、旗手怜央、井手口陽介。※メンバー発表は今後)を隔離するよう要求している。もし、日本のサッカー協会が彼の要求に屈した場合、セルティックから最大4人がシーズンの重要な時期に6試合を欠場する可能性があることを意味する」

 三木谷会長が実際に海外組の隔離措置に言及した事実はなく、あくまで『Daily Record』紙の一方的な解釈に過ぎないが、スコットランド・リーグ2位で、首位レンジャーズを勝点6差で追うセルティックにとって、仮にエースの古橋をはじめ、今冬に加入した期待の新戦力、前田、旗手、井手口が戦線離脱となれば大きな痛手だ。それだけに、日本からの情報に敏感となっていることは間違いない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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