マンU「今夏の仕上がりチェック」新加入デパイがトップ下で存在感 & 19歳の逸材が1軍初ゴール

2015年07月23日 山中忍

フェライニは2試合続けて出番なし。

移籍後初ゴールを決めたデパイ。2試合続けてトップ下で説得力のあるプレーを披露した。 (C) Getty Images

○マンチェスター・U 3-1 ●サンノゼ・アースクエイク@サンノゼ(7月21日)
[得点者]マタ、デパイ、ペレイラ

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 プレシーズン2連勝にもファン・ハール監督の表情は複雑。2得点の前半には「満足」でも、後半は「不用意にボールを失った」と不満を示した。
 
 シュバインシュタイガーも名指しで出来の悪さを指摘された後半出場組のひとり。まだベテランが本調子でなくても無理のない時期だけに、指揮官の胸にあるタイトル争いへの決意と大物新戦力への期待の大きさが窺える言動だ。
 
「合格点」の前半で目を引いたのは、ふたたびルーニーの背後のトップ下を任されたデパイの積極性。チーム2点目の移籍後初ゴールはバックパス失敗に乗じたもらい物だが、相手GKにセーブを強いた前半4分からチャンスに絡み続けた。
 
 ヤングとショーによるアウトサイドの縦コンビも好調。逆サイドのマタが決めた先制のチャンスも左サイドから生まれたものだ。
 
 惜しまれるのは、サンノゼに一矢を報いるきっかけを与えたシュネデルランの油断。新ボランチは敵にやすやすと抜かれてクロスを許した。厳格なファン・ハールの下で再現は禁物だ。
 
 後半にも19歳のMFペレイラが歓喜の1軍初ゴールという収穫はあった。逆にフェライニは、昨シーズン最終節での一発退場で開幕3試合欠場の身とはいえ、今後が不安な2戦連続の出番なしとなった。
 
文:山中忍
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